暑中お見舞い申し上げます~。
本格的なアンダルシアの夏、が始まりました。 連日気温が38度オーバーです。
「暑い」「熱い」と言えば。 今、スペインはワールドカップ(サッカー)で熱いっ!です。
なんと!スペインはワールドカップ始まって以来、初のベスト4入りです。
今年の夏は、私にとっては2度美味しい! 日本チームも予選を勝ち抜き、本選でもパラグアイと善戦したと私は思います。 ペナルティで負けたのは、もう、運が無かったとしか言いようが無い。 パラグアイよりも良い試合をしていたと思うのは、日本人のひいき目なのだろうか?
さて、スペイン人のサッカー熱は、今更ながら凄い。 徹底してる。
何がって。 試合の時間中は街を歩いている人は、ほとんど居なくなるのだ。
つまり、家で大勢で観戦か、バルで大勢で観戦。 なので、道を歩く人が居なくなる。
街が急に砂漠化するのだ。 たいしたものだ。 たいした、たまげた。
さて、このサッカー話題続き。 スペインの行事はサッカーに左右されるだ。(笑)
随分前から、マドリード在住の通訳、音楽家である大先輩、河野氏の会社(New Spain Idea SL)のお手伝いで、日本の名スパニッシュギタリスト吉川二郎さんと、デュオの野口ひさこさんを迎えて、彼等の師、マヌエル・カーノ氏の追悼20年記念コンサートの企画を行っていた。が、見事にこのコンサートの時間が、スペインのベスト4入りの試合が重なりました~~。 役所関係者もこの試合は見逃せないからコンサートを遅らせたほうが良い、との真面目な説得がありました。(笑)
まあ、私達もそうなるんではないかと、早めに動きましたがね。。。あはは。笑。
日本ではあまり聞いたこと無いぞ~~。ですよね?
場所はグラナダ近くのニグエラ村。 小さいながら、文化度が非常に高く、音楽学校もある村なので、このコンサートに興味を示してくれて、この企画が成り立ちました。 何故か、ぽっかり涼しい夜でしたが、スペインが見事にパラグアイに勝ちましたので(日本の仇とってくれた!)、試合終了後、コンサート会場には順調に人が集まり、夜10時30分の遅いスタートとなりましたが、素敵な夜となりました。
前半は吉川さんのソロ。 後半はデュオ、というバランスもよろし。 吉川さんのオリジナル曲。 そして、亡き師匠の曲。 スペインの作曲者の曲。 と、これまた、バランスよろし。 ラストの曲は、フラメンコのリズムに日本の曲(赤とんぼ、月の砂漠 etc...)を乗せて弾いてしまうというビックリ素敵企画。 これまた素敵。 日本人心にぐっとくる。 スペイン人心にぐっとくる、アマポーラのテーマも弾いて会場の心をつかんでいらっしゃった。 流石、選曲もそつが無い。
吉川さんは、スペイン語も流暢で(マヌエル・カーノに習っていたので当然ですが)、丁寧に1曲、1曲の説明をしてくださいました。
「アーモンドの花が満開の道を見て作曲した曲です」とか、吉川さんの好きな村の様子をお話になって「その村をイメージした曲です」とか。 簡潔な説明なのですが、非常に柔らかな口調で、それは彼の弾くギターの旋律に似ているというか... さりげなくお客様とコミュニケーションのできる方で尊敬しました。 私も、舞台挨拶をすることはありますが、やはり、自分のキャラが出るので、なんかしつこいというか、笑いをとりにいってしまうところが自分で嫌いです。(笑) 吉川さんのそれは、まったく正反対で素敵でした。(笑) 育ちって出ちゃうのよね~。(溜息)。
コンサート会場となった、ニグエラ村の市役所のパティオ(中庭)は、アンダルシア特有のパティオでギターのコンサートには最適でした。マイクも使わず、生の音で聞けましたしね。
終わってからは、吉川さんのCDを売っていたテーブルにスペイン人が集まって「今日弾いた曲はどのCDに入ってる?」と熱心で、買って、吉川さんにサインしてもらっている列を見かけました。
夜の12時半くらいに片付けが終わったにもかかわらず、バルが閉まっているから、打ち上げは是非家でやってくれと、なんと、夜の2時すぎまで役所の人のお家に招かれました。 スペインらしい...(笑)
つまみとワインとビール。 そして、いつの間にか役所の人に家にもギターがひそんでいて、彼のギターも聴いて欲しいということで...(笑)
ギターを弾いたり、歌ったり、踊ったりと、まさに、楽しい打ち上げになりました。
吉川さん一行様も「素敵な村でした」と言ってくださったし、役所側からも「こんなに素敵なコンサートと人達を村に連れてきてくれてありがとう」と感謝され、河野氏企画は、大盛況で感謝、感謝でした。 ほのぼの。 ほのぼの。
また聴きたい、また会いたいです。
吉川さん&野口さんは、世界各国でも演奏されてますが、もちろん日本でも活動されてますので、是非、機会がありましたら、スペインの匂い、空気の音、を聴いてください。
ありがとうございます。 日本まで無事に旅を続けてくださることを祈って。