“エビチリ”と“きのこ”と“試験”と“アディオス”(Adiós)。
今週の私の頭の中は。。。実は、何も考えていない。。。でした。
いろいろ機械的に処理しなくてはいけないことが沢山溜まっていて、特に皆様にお話しするような出来事が浮かんでまいりません。 で、無理矢理、頭の中を覗いてみたら、この4つのことが頭に書いてありましたので、書いてみます。
1. エビチリ
これから流行らせようと思っている、我が家のメニューです。
スカイプ、という便利なものがありまして、それで親戚のおねーさんとお話していると、おねーさんは、夕食の支度をしながら私とお話ししてました。 “今日は何を作るの?"と聞いてみたら、「今夜はエビチリ」その後に続けて、「ねえ、エビはスペインにあるんだし、簡単だからあやちゃんも作らないの?」。。。
もう、その通り。 どうして私はいままでエビチリを作らなかったんだろう、と思い、すぐに「今日にでも作る」と返事をしました。
作り方、材料を確認。 手に入らないものは“適当"に揃えればよいのです!
そして! その夜、エビチリにありつくことができました。
エビはスペイン人もよく食べるし、トマトケチャップ味も大丈夫。
辛いのが苦手なスペイン人のため、あまり辛くしなければよいのです。
日本人にもスペイン人にも食べれるメニューまた発見です、ね。
2. きのこ
エビチリの前に流行っていた我家のメニューのひとつ。
最近勢力を伸ばしている“メルカドナ"という私のお気に入りのスーパーがあって、そこはなかなか気の利いた食料品が手ごろな値段で手に入ります。
そこで発見した「きのこ」。冷凍きのこなのだけれど、いろいろなきのこが入っていて、なめこまで、入ってます。 450gで1.6ユーロ。 この量の生きのこを買うのは意外と大変です。 余計なものは入っていない「きのこ達」だけ。 すきなときに、きのこが食べれるのである。ありそうで、なさそう、な冷凍食品です。
このきのこは、炒め物に大活躍です。 肉でも魚でもなんでも相性が良いし、
卵を割りいれても良い。 さっと、醤油味にしても良いし、洋風の味付けでもそ
れも良し。 “きのこの炊き込みご飯"というのもなかなか良かった。 ご飯を
炊くときに、一緒にきのこやツナ、それに、出汁のもとと塩、醤油をちょっと加え
て炊くのもいけます。
3. 試験
スペインは学校も、もう学期末です。舞踊学校も学期末です。
今年は舞踊学校校長先生マリキージャ先生(踊る人間国宝)がぬきうち学期末試験をやるそうで、1週間前の今日、発表になりました。 この舞踊学校にお世話になって長いですが、試験の時期に居なかったり、試験は毎年あるわけではないので実は初めての経験になります。(前回は2年前だったそうです)
本番のステージの衣装で来るように、とまでは言われないものの、練習着よりは、プラスアルファ本番のつもりで来るように、という注意が今日のクラスのあとにあり、クラスの空気に緊張が走りました。
さて、さて、私は運良く、自分の好きな曲“タラント"、スペインの東海岸沿いで発生した炭鉱節ですね。これで試験に臨みます。 1週間では急に上手くなることはないけれど、頭で良く考えて、集中して踊れますように!
4. ADIÓS
“アディオス"(さようなら)です。
6年近くスペインに住み、一緒に働いていた友人である日本人夫妻が日本に 帰ることになりました。人にはそれぞれ、その場所でやらなければいけないことがあって、そのお二人とは、その時期がちょうどスペインで重なったのだと思います。
出会えて、それでおしまい、ということもあるけど、私はその2人のいろいろな面を見たし、仕事でも私生活でも尊重しあい、そして楽しみ、良い関係を築いていました。
でも、お二人にはお子さんの誕生、ということもあり、次の人生の部分を探しに行く時期にさしかかったのだと思う。 そう、次とは日本でまた生活することなのです。
何年か先はわからない、でも今は日本なのだろう。 何故かはっきりと理解できる。
いや、理解してるつもりだけなのかもしれないけど。 新しい生活はいつも不安が付き物だが緊張感があり、楽しいのも確かだ。 でも、本当にスペインから去ってしまうのだろうか? これは、ご夫妻自身も実感がないそうだ。 しかし、それは確実で、もう飛行機のチケットも買ったし、今日家に寄ったら、本当に荷作りはどんどん進んでいた。
そう、あと10日くらいしたら、彼らに電話をかけても通じない、のである。
きっと、この二人とはまた会う機会もあるし、何かでかかわっていくような気もする。
でも、好きなときにお茶を飲んだりすることは、もう当分できない。 また私の母のように私から遠いところに住んでいる人になるのだ。 そう、一応「さようなら」を言わなくてはいけない。 私は言えるかな?
アディオスは、スペイン語で書くと“ADIOS”で、Aの部分は「〜に」という意味で、DIOSは神、という意味だという。 つまり、相手に「アディオス」と言うことは、例えば「神様の思し召しがありますように」と相手に対して祈るということなのかなと私は理解します。 そう、住む場所は違っても、お互いにそうでありますように。 そういうことですね。
フラメンコの曲の中でスペインの、というよりは、アンダルシアのセビージャ市民の民謡セビジャーナスにも、長年歌われている“アディオス”という詩がある。
“アディオス”(セビジャーナス)
友人が遠くに去って行く時、心の中で何かが死んでしまうよ。
友人は私の心に何か跡をつけていった。
その跡は消すことができない、忘れることができないもの。
まだ行かないで、行かないよね。
お願いだよ、行かないで。
だって、君が“アディオス”(さよなら)っていうと、
僕のギターまで泣きだすんだ。