日本は涼しくて梅雨もまだ明けないようなお天気らしいけれど、スペインは連日の猛暑。
こんなに暑い夏はここ数年間なかった。 気温が体温より高い!をつくづく実感する日々。 フローリングの床が生暖かい。 1日中影だったはずなのに。 ほんとうに暑い。
ワンルームの狭い家に住む私。 西日が入るので、シャッターを下ろし、窓も閉めていれば、熱風が吹き込むことも少し防ぐことができるので、日本と比べれば比較的すごしやすいのかもしれないが、それでも、家の中でじっとしていると窒息しそうな気分になる。
ところが私の住むマンション、私の部屋はワンルームだが、ほかの住居は家族用で実は住居者専用プールなぞがついている、ちょっと豪華なマンションだったりするのだ。
豪華といっても、こちらでは少しランクが上や新築のマンションなら、プール付は結構当たり前なのだが。
昨年はプールにでも入ろうかな、と思った日にはちょうど気温が下がったりして結局2度しか利用しなかった。
なんとなく「もったいないなぁ、せっかくプール付マンションに住んでるのに」とシーズンが終わって少なからず後悔したっけ。
今年は暑さに耐えられず、家にいる週末などはポチャン、と入ったりしているが、やっぱり、なんだか十分に利用していない。
私は宿泊先のホテルにプールなどの施設があると、「絶対に利用する派」だ。貧乏性なのかもしれないけれど、ホテルにプールがあって、プールサイドでのんびりするってなんだか「贅沢な時間」というような気がして、利用しないともったいないような気がするのだ。
で、自宅にプールがあったらどうなのか・・・
みんな
「プールサイドで本を読んだり、ぼんやり過ごすのにいいでしょ?」
「プールがあっていいなぁ、私なら毎日使ってる」
とうらやましがってくれるし、私もプール付物件、と見たとき、そうするんだろうと思っていた。
でも実際住み始めて、わかったこと。
炎天下の読書は・・みんな結構やってらっしゃるが、私は実はダメ。
目がちかちかするし、プールサイドにもって行くのはせいぜい濡れてもいい、一生懸命読む必要のない雑誌くらい。
ぼーっとするにしても、なんだか家の用事が気になって(あ、夕食なに用意しよう、とか、洗濯物早く取り込まなくっちゃ、とか)プールサイドでぼんやりできないのだ。
なによりも、家にいて掃除や買い物、雑用に追われているときに、わざわざ水着に着替えて「さぁ、のんびりしよう」という切り替えができない。
「さぁ、今日はプールに入るぞ!」と気負わなくてはいけない。
結局、私が生活の中で「贅沢な時間」を切り取るということができていないんだなぁ、ということに気がついた。 ホテルでは非日常だし、どうせ家事なんてできないのだし、仕事の合間であっても「リフレッシュ」と口実を作ってプールに入る。 でも自宅という日常の中でこの時間を「敢えて作る」ことの難しいこと。
こういう施設を楽しむには余裕のある時間の使い方も考えなくてはいけないな、と思う。 それは最近サボっている就寝前の気功やストレッチにも言えることなのだけれど・・・今夜から心を入れ替えて、就寝前に時間を作りましょうか。 余裕、余裕・・・と。
さて、夏本番、みなさまも楽しい夏をお過ごしください。