ちょっと前のわたしたち

【No.367】8月5日 SARA * 【No.368】8月12日 Norie

No.368

8月12日 Norie(バリャドリード)

年の夏は、「人に会う月間」だったようで、幼稚園から高校まで一緒だった友だち、大学時代の友人、ワインがご縁の10年来の友人、スペインがご縁のこれまた10年来の友人、海外在住のたまたま一時帰国が重なった友人、スペインから旅行に来ていた友人グループ、などなど、予定表が空欄の日はないほどだった。

 せっかくだからと、友人たちに会うのにも、いろんな乗り物に乗れるように息子のために工夫してみた。 インターネットで、時刻表も料金も簡単にわかるし、チケットの予約もできる。 便利な世の中だ。

 が、バーチャルな世界ではすいすいと泳げるわたしも、実際の券売機の前に立つと、ハテナマークが宙を舞う。 なんかいっぱいボタンがあるし、様々な選択肢があるし、機会がご丁寧にしゃべってくれるのに要領を得ないわたし。 後ろに人が並んだり、隣の列がじゃんじゃん動いていくのばかり気になって、余計な汗をかく。

 やっと最後の料金支払い画面に来て、日本円は残しておこうかなどと浅知恵が浮かんで、クレジットカードを差し込むと、「暗証番号を入れて下さい」との指示。 「えぇ~!!VISAの暗証番号なんて知らない・・・」と、すごすごとキャンセルボタンを押すと、なんと最初の画面に戻ってしまって、マンガみたいにガクッとするわたし。 「地方から初めて上京してきた老婆みたいだね。」と友人に言われる。

 なるほど、母から借りてきた老人用のシンプルな携帯電話なら良いのだが、妹の格好いいのは直感では使えない。 年をとったのか、スペインの太陽にやられたのか、その両方か。

 そして、日本の友人と約束をすると、わたしにとっては過密なスケジュールを提案してくるので、そんなにやれるのかなと驚く。 そして、それが全て時間通りに動いていくのでさらに驚く。 みんな素晴らしく要領が良いのだ。

 スペイン人の友だちとは、夕飯をご一緒した。 駅から徒歩5分のレストランの、予約時間の30分前に約束したのだが、全員が集まったのが約束の30分後。 やっと集まったから移動しようとしたら、一組のカップルがトイレに行ってしまい、なかなか帰ってこないので、いろんな意味で心配してたら、知らない誰かに書いてもらったポケモンの絵を悪びれもせず嬉しそうに持ってきた。

 日本の生活もスペインの生活も、一長一短。
でも、夏はスペインの方が湿気がない分、過ごしやすいかな。

 来週からは、親戚が子ども連れでスペイン旅行にやってくる。
「人と会う月間」、まだまだ続く。

 

No.367

8月5日 SARA(グラナダ)

【アラフォーの夏】
こんにちは。 マドリードのかおるさんの文章を読んで笑ってしまった。
私も、プール付のアパートに住んでいたが、4~5年住んでいて合計で10回利用していない。 いや、たぶん5回くらいしか利用していないと思う... かおるさんが書いていた“余暇の時間を作る"ことの難しさと、私は実は幸せでなかった。(笑)
そう、幸せでなかった私は時間あってもフテ寝をしてることが多かったかもしれない。(結婚生活がその頃上手くいっていなかったということ、現在バツ1)

実は、プールでのんびりできる、というのは、ちゃんと自分のやることやって、それでも時間があって、そして、水着になって、、、とかなりポシティブな行動なのかもしれない。
私もプールつきのホテルでは遊びまくるので、同類がいるわ、と嬉しいやら、おかしいやらでした。 いろいろ考えました。 かおるさん、ありがとう。

さて、アラフォーという言葉が、ちょっと前日本で使われていた。 アラウンド・フォーティー(40歳付近の)という便利な言葉。(笑)
中年隊、アラフォーの私は、今年の夏はやることを決めた。(きっぱり)
1. 錆びついている踊りの足を動くようにする。
対処:家に練習場を作っているところ。 これで、毎日練習できる。
2. ひどいスペイン語を少しまともにする。
対処:語学学校に登録。

他にも、2キロやせて、衣装が入るようになる。 とかあるけど。
プールにいけるよう、時間をつくるも、かな。(笑)

踊りの練習に関しては、いままで練習場所が無いというのが練習をしない言い訳だったが、もうこれ以上サボるとほんとうに踊れなくなるので、ほんとうにあせって、今、家に練習する場所を設けているところ。

踊りの世界だけにいると、スペイン語が上達しないわね、と思っていたが(独学しない自分もいけないが)、今、いろいろスペイン人の中に入って働いていると、冷汗をかくことが多くなってきた。 スペインのTVやラジオのインタビューは、恥ずかしくてお断りしているし、慌てて電話で喋ると「意味がわからない」といわれることもある。(しーん) スペイン語が上手でフランス語も英語も喋れる友人に「どうやったら、上手くなるの?」って聞いたら、「やる気」って言われて、ガーーーーーン。 そうか...

で、いろいろ方法はあると思うけど、私は、15年前に1週間だけ通ったことのある語学学校を訪ねて相談にのってもらおうかと訪ねてみた。(友人関係は続けていたので) ただ遊びに来たと思った先生陣は、私の悩みを喋るスペイン語を聞いて頭を抱えた...
「僕等はね、しゃべれない外国人を喋れるようには教えられるけど、、、君はね、、、うーん、もう、すごい癖があるから、はっきり言うけど難しい...」あらためて、ひどいんだな、と自覚...

どうしよう、と途方にくれる私を見て、校長がしぶしぶと「しかたない、君に合わせたカリキュラムを作るしかないから」って言ってくれた。
どのコースも合わないので、一人のためにカリキュラムを作ってくれるらしい。
やった! なんとか、この教えてもらっている間に、自分でも勉強できるように工夫できるかもしれない!

というわけで。 先週から、仕事の合間をぬって、週に2~3日、2~3時間。 なんと、スペイン在住15年目にして語学学校に通っている! 学生気分! シャーペン買って、ラインマーカーも2本くらい買った! クラスは、すごい初歩的で目眩がする。(笑)

“朗読”のクラスでは。。。
「ここには、沢山Sの字がありますが、発音に全く聞こえてきません、クラスではSをちゃんと読んでください」 ハイ...
アンダルシアでは、Sの発音を省略してしまうので「スペイン」と言うとき。 ほんとうは「エスパーニャ」といわなくちゃいけないのに、私の発音は、「エッパーニャ」でした。

RとLの発音の違いのクラスやら、エトセトラ...
フラメンコ界だけでなく、仕事で使える(普通のスペイン人用の 笑)スペイン語の習得を目指す!

そう、復習、予習、宿題をやる時間を作らないといけないのです。(笑)
1日2時間くらい? 時間を作るって大変だけど、作れるものなんですよね!

というわけで。 中年隊、アラフォーあやこの夏は、スペイン語とフラメンコの基礎練習です。 仕事も夏の間は少ないけれど、こなしつつ、3日間くらい、友人のチューロ屋さんのお手伝いをしに行ったり、2日間くらいマドリに訪れたり、3日くらいは海に行ったりという予定で、あっという間に8月は終わりそうかな。

皆様も良い夏をお過ごしください!

 

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