ちょっと前のわたしたち

【No.317】1月8日 Norie * 【No.318】1月18日 かおる
【No.319】1月30日 Taka

 

No.319

1月30日 Taka (東京)

1月も終わり。 ビックリです。
新年に掲げた抱負だってまだ何一つ実行していないっていうのに。 ひぇ〜。
そして、もうすぐ、ついに40代に突入! 
ひぇ〜。 これも自分ではビックリ。
なんだかんだ言いつつ、
これまで我が道だけを歩いてきた自由人だったな、と実感する今日この頃。

そうそう。
年の初めに仕事でとある占い師さんにお会いする機会がありました。
私はあまり占いを信じるタイプではなく、結婚
いいことを言われれば気分よく受け止めても、
よからぬことを言われると気分を害し暴れます。
とはいえ、どちらも一瞬で忘れてしまうタイプ。

そんな私に、
彼が、唐突に言いました。
「ねえTakaさん、あなた、今年、結婚するよ!」

最初、その言葉がいったい誰に向けられたのかわからず、
ホテルのロビーでぷか〜っと煙草をすっていた私は、
彼が私自身を見ていることに気がついて、
「へ? いまのって私のこと?」
と、すっとんきょうな声をあげてしまいました。

これまでの人生で、私に結婚「する」と言ったことがあるのは、
中学3年のときの担任ぐらい。
「この教室のなかでオマエが1番はやく結婚するよ」
あれから20数年。結局、そのクラスの中で結婚していないのは私だけ。

生まれて初めて私は占い師さんの顔を見ながらドキドキしました。
この人、何が目的か? 何を根拠に言っているのか?
マジですかこの人、もしや本物か?

そんなことを思いつつ、じーっと彼を見返していたら、
「仮にあなたが信じなかろうと、誰がなんと言おうと、結婚するの、今年」
ひぇ〜。

ビックリです。
その場には仕事がらみの人しかいなかったので、
何も言わなかったけれど、
実は、
本当に今年、結婚する「かもしれない(笑)」から。

さて、皆さん。
もうすぐ節分です。
占いもいいけど、
豆でもまいて福を呼びましょうね!

 

 

No.318

1月18日 かおる (マドリード)

2008年、今年はオリンピック開催年だ。
開催地の北京はまだまだ問題が山積みのようだけれど、4年に一度の大きな大きなお祭り。

 このお祭りで表彰台に上るスペイン選手たちにとって、その感動を分かちたい人たちにとって「スペイン国歌を歌えない」というのは長年議論され続けてきた問題だった。

 「国歌を歌えない」

 つまり、ご存知の方も多いだろうけれど、スペイン国歌には歌詞がないのだ。 だから、表彰台で感激に目を潤ませながら、掲揚される国旗を見ながら国歌を口ずさむ他国の選手を見ながら、同じようにオリンピックでは国歌を歌いたいという思いが強かったのかもしれない。

 そこで、スペイン・オリンピック委員会は昨年からオリンピックでスペイン国歌を歌えるよう、歌詞を一般応募していた。 「オリンピックでスペイン国歌斉唱しよう!」プロジェクトだ。
歌詞つきの国歌はこれまたスペインを代表するオペラ歌手、プラシド・ドミンゴ氏が朗々と歌い上げ、CDにもされる計画も発表されていた。

 国を挙げてのコンクールかと思いきや、意外に応募者も選考過程も盛り上がりに欠けているなぁ、と思っていた。 年明け早々、最終的に多方面の知識人が構成する委員会で歌詞が一般応募の中から選び出され一旦決定したのだが、発表されるや否や、やはり、というべきか物言いがついた。

 「昔の独裁時代を思い起こさせる」と多くのスペイン国民から大不評を買ったのだ。 実はスペイン国歌、フランコの独裁時代に歌詞があったことがある。 この歌詞を少し見てみると、なんと、歌いだしの言葉が同じなのだ。

 その言葉とは、「ビバ・エスパーニャ」。

 訳は「スペイン万歳」なのだが、ただ歌いだしが同じというだけでなく、この言葉はフランコ支持の人たちが常に使っていた言葉で、今でも右よりの人たちや軍隊関連ではこの言葉をよく使う。  日本でも同じだと思う。 いきなり国歌の歌詞が「日本万歳!」から始まるとおったまげる、というのは想像に難くない。

 愛国心を高揚させるのかもしれないが、いくらなんでも、これはないだろう、と外国人の私がみてもそう感じる。 ましてや、独立志向の強いカタルーニャやバスク、その他もろもろの地方の人たちがこの歌詞を歌いたいと思うわけがないだろう。

 そんなわけで、結局「オリンピックで国歌を斉唱しよう!」プロジェクトは白紙に戻ってしまった。
よって、また今年のオリンピックはスペイン国歌は音楽だけで選手はじっとそれに聞き入る(歓喜の中、勝手に歌詞をつけたり、でたらめな言葉で歌う場合もあるが)という光景が繰り返されることになる。
さて、今年のオリンピックではその光景がいくつ見られるのか。

 そして、2016年オリンピックにはマドリード市が再びオリンピック開催地に候補に名乗りを上げている。(2012年のオリンピックは最終選考に残るがロンドンに敗れる)そのときはまた「歌詞をつけよう!」という動きがあるのだろうか?
なんだか、最後までやはり合意に至らなくて結局歌詞がないのが「スペインらしい」と言えなくもないな、と思うのけれど。

 

No.317

1月8日 Norie (バリャドリード)


けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

 スペインは2日が仕事始めなので、「お正月」というより冬休みの中の一日、という気分だ。 12月に入るとぼちぼちとクリスマスカードが届くものの、日本のように1日にまとめて年賀状がどさっと届くことがないせいかもしれない。 去年の12月はいつもに増して郵便事情が悪く、念のためにと義父が11月に送ってくれた年越しそばも、息子が定期購読している季節感のある幼児雑誌も届かなかったから、一層お正月気分が薄いのだろう。

 それでも、年が改まったんだから気持ちも改めて、とカレンダーを今年のものにかけ替える。 去年、地元新聞のおまけについていたダウン症候群の子どもから大人までがモデルになったカレンダーを開いてみて、今年初の「あぁスペイン」を感じる。 なんと1月の曜日が違っているのだ。 印刷する前に「校正」というやつをやらなかったのか、見直しても誰も気がつかなかったのか。 そもそも、なぜ1月だけ間違えるのか。 気を取り直して、息子用のお誕生日シールなどがついているキャラクターカレンダーを開ける。 しかし肝心のシールが、斜めに切れてて、はがしたら何の絵かわからない。 これでは使いものにならない。

 スペイン唯一のデパートエル・コルテ・イングレスで購入したもので、たまたまその日、そこで働いている友人に会うことになっていたので、相談してみたら、「替えておいてあげるわ」ということになった。 コネ社会。 いや、スペインのスーパーやデパートって、全く問題なく(ほとんどチェックすらせずに)返品や交換に応じてくれるのだが、このカレンダー、息子が喜んで早速シールを貼り、以前の日付にさっさとマジックでバツをつけてしまったので、「交換してくれ」というのは、ずうずうしいなぁと半ばあきらめていたのだった。

 というわけで、年始めから使えたのは、銀行でもらってきたカレンダー二種。 事務室と食堂にかける。 息子がもらってきた9月始まりの学校用カレンダーも冷蔵庫の扉に鎮座。 これは地元の休みがちゃんと書いてあるし、飛び石連休が飛び石のままなのか、連休になるのか、つまり学校があるのかないのかがよくわかって良いのだ。 ほどほどの大きさでメモするスペースもあって、地元の休みもわかる、なんて便利なカレンダーがあると良いのだけど。 自分で作るか。(笑)

 それでは、みなさんにとって今年もますます良い年でありますように。

 

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