最近、食生活がすっかり健康的になってきた。
1ヶ月ほど前の数日間、日本から来られたお客さまに付き合ったが、この方がマクロビオティックを実践している方。 玄米を主食とするマクロビオティックの利点をいろいろ聞かされた。 帰国の時には、滞在中に食べ切れなくて残ったからといって、玄米のレトルトパックまでいただいた。 これがなかなかおいしいのだ。
これがきっかけという訳ではないのだが、近くにいる人の中に完全なベジタリアンがいるので、その前からベジタリアンの食事は時にはとっていたし、あまり違和感もなかった。
もちろん徹底したベジタリアンの人たちは魚はおろか、出汁に魚や肉を使っているとそれだけですでに受け付けない。
そこまでの極端なベジタリアンにはなれないなぁ、と思うものの自分の生活もかなりベジタリアンに近いものになっていることに最近気づいている。 考えると、私自身1ヶ月以上肉を買っていないではないですか。 というか、肉そのものを1ヶ月以上食べていない。(魚の加工品は食べている)
野菜をせっせと買ってこちらでもできるビニール漬けをつくり、炊飯器もないのに白いご飯を鍋で炊き、漬物で食べる。 ちょっと何かが欲しいときは玉子焼きでも作ってみる。 最近はそれで十分。
スペインに居ながら、おいしいハモンやイベリコ豚を食さないというのは日本在住の方からみるともったいない!かもしれないのだけれど、このほうが健康的なのかなぁ、と思うこのごろ。
日本にいたときはあまり肉を好まず、特に動物の脂の匂いが嫌いで、脂身を食べられなかった私がこちらに来て、チョリソをおいしそうに食べて親を驚かせたものだったのに。 それをひさびさに電話してみた親に言うと「年じゃない?」と言われた。
そういわれると、確かに返す言葉もないし納得してしまうのだけれど、年齢が求める食事というものもあるのかもしれないな。 若いときほどに燃焼させなくてはいけないエネルギーを必要としないし、油ものを食べると胃がもたれる。
食の面ではすっかり「枯れた」傾向が出てきたのかもしれない。
驚いたことに、この肉離れ現象は身近な人にもいた。 肉(注:こちらの人が肉というときは四足の動物をさし、チキンや魚は含まれないことが多く、この人の場合もそれに相当する)ばかり食べていた人がいきなり、私と同じように「この1ヶ月肉を食べていない」というではないか。
しかも、魚も鶏肉も1週間に一度くらいしか食べていない、らしい。
なんでも肉中心の食生活がいかに環境に影響を及ぼすか、というドキュメンタリーを見たのがそのきっかけというらしいが、たまたま、そういうドキュメンタリーを私もみて、菜食中心の食生活にエコロジー的に納得していたので、その話が弾み、「菜食中心の食事っていいよねぇ」の結論に至った。
漬物ブームから梅干まで作ってみたいと思うこのごろ。ちょうど、梅干にできそうな梅が店先に出回っている。 当分、このえせベジタリアン食生活はマイ・ブームになりそうだ。