ちょっと前のわたしたち

【No.361】6月3日 Sara * 【No.362】6月10日 Norie
【No.363】6月17日 Taka

 

No.363

6月17日 Taka(東京)

晩の雷雨はひどかった。
飼っている猫、ハナちゃんのビビリようにこちらまでおろおろ。
ハナにとってピカドンは初めての体験で、
抱っこしていても硬直したまま、しばらく動かなくなってしまいました。

ハナは2月22日に我が家にやってきました。
偶然にもこの日は、にゃにゃにゃ(222)の猫の日だったようです。
里親を募集していたボランティア団体の方たちから譲ってもらったんですが、
インターネットで初めてハナの写真を見つけた日は、
パソコンの前から離れられないほど、一目惚れを実感した日で忘れられません。

ボランティアの方からは、
「写真で見るのと実際に見るのとではイメージが違ったりするから、飼う前に1度、見に来られますか?」
と聞かれたけれど、
「いいんです、このミケ猫ちゃんが」
と、たった1枚の写真で決めました。

その初対面となった にゃにゃにゃ の日は、
てっきり私が引き取りに向かうものと思っていたけれど、
ボランティアの方々が、はるばる遠くからうちまで訪ねてきてくれました。
そして、ウチにちゃんと猫のおトイレや餌などが用意されているか、
怪我をしそうな置物や状況がないか、
飼い主となる私が危険人物?ではないかなどをチェック(笑)した後、
ワクチン接種や避妊手術の誓約書にサインをしたら、
彼らは安心したように引き上げていきました。

まれに、
いざ訪問すると、本当にペットを飼う気があるの?と疑うほど、
トイレも餌も用意されていなかったり、
「写真は可愛く見えたけど、実物はそうでもない」
とか、
「こんなところにブチがあるのは知らなかったから他の猫がいい」
などと言う人もいるそうです。

それにしても、
犬や猫、他にも様々なボランティア活動をされている方々にはいつも頭が下がります。

見知らぬ誰かのために、可愛そうな動物たちのため、環境改善のためにと、
無償で自分の時間や労力、それにお金だって使っているんだものね。

そもそもペットの場合は、捨てる不届き者がいるのが問題。
うちのハナは責任もって大事に大事に育てますからね!

最近、つくづく実感するのが、
猫のいる暮らしっていいなぁってこと。
先日などは結婚1周年記念にと夫と写真館に出向き、
ハナを真ん中に記念撮影(笑)。
親ばかとはこういうものか、と夫を見、そして我ながらも実感する毎日です。

「ハナもいいけど人間の赤ちゃんはどうした?」
と、たまに親からせっつかれもしますが、
「そうだねぇ、ハナに妹か弟を作ってあげられれば言うことなしだけどねぇ」
なーんてのらりくらりとかわしていると、
いよいよ本当にバカ化が進んできたと嘆かれもしました(笑)。

近所の紫陽花が
キレイな青や紫の色をつけて見事に咲き始めました。
ジメッとするのはイヤだけど、
梅雨期の風情が楽しめるのはいいですねぇ。

No.362

6月10日 Norie(バリャドリード)

よいよ6月。 いつも書いているような気もするが、時間の流れが年を重ねるごとに本当に早く感じる。 手のひらから砂がさらさらとこぼれ落ちていくような、そんな感じ。 ついこの前、入園したような気がする息子ももうすぐ幼稚園修了。ほんの少し前までスペイン語に苦労していて、わたしたちもとても心配していたのに、今じゃ気にくわないことがあると、「ホー! (ちぇ~みたいなニュアンス)」と言い、しぐさもすっかりスペイン人。

友だちの家でご飯を食べることを何よりの楽しみにしていて、短縮授業になった6月からは毎日のように誰彼と約束してくる。

息子のクラスは24人で、うち半分くらいが我が家で食事をしたのだが、全員、今まで食べたことがないものは一口も食べない。手も付けない。 最初は、少しでも我が家に来た甲斐があったと思ってもらおうなどとはりきって、和風だけど子ども受けしそうなメニューをお子様ランチ風に飾ってみたりもしたのが、一瞥するなり、「これ嫌い」でお終い。(最初にこれを言われたときは、本当にシェーのポーズをとってしまったわたし。)唐揚げ、とんかつ、コーンスープ、ソラマメの天ぷら、アスパラベーコン、全滅。 スペインの離乳食はいろいろ煮込んでミキサーにかけるピューレばっかりだから、ポタージュスープならいけるんじゃないか?と準備してみたが、これも「見たことないから、イヤだ。」

結局、寒いときは、前もって準備しておけるコシード(スペイン風煮込み)をよく作り、他は、マカロニのトマトソース味と鶏肉か牛肉を焼いたもの、というのが定番になってきた。 コレじゃイヤだと言われたときのために、卵とソーセージは常に用意しておく。

マカロニ、卵、ソーセージなら子どもはみんな大好きなはず。 しかーし!この前来た女の子にスペイン風の油で揚げた目玉焼きを出したら、黄身が固すぎるから美味しくない、食べない、と言われてしまった・・・。 小さい頃から好みがはっきりしているんだね。

息子には、例え嫌いなものでも、そのうち好きになるかも知れないから最低一口は食べるように言っていて、特に他所のお宅では「不味いとか言うな。 出された物はなるべく全部食べろ。 スペイン語にはない『ごちそうさま』の代わりに、美味しかったです、ありがとう、と言うこと。」と言い聞かせてある。 だから、小食で、食べるのも遅い息子だけど、迎えに行くと「Super educado(しつけが良い)」とよくほめてもらえる。 でもほめるなら、自分の子にも同じ事を言えばいいのに、と少しだけ思う。 「嫌いなら食べなくていいよ。」と子どもに言うのを何回目撃したことだろう。

嫌いな物、食べられない物があるのは仕方ないとしても、同じお皿にレタスがのっているだけでお肉も食べない、というのは直せるなら早めに直した方が良いと思うし。

偏食話で最近印象に残っているのが、とあるお母さん。 お母さん同士で夕食会をしたとき、注文品が来た後で「わたしチーズ、全然だめなの」と言い出したのだ。 だって、そこはピザ屋さん・・・。

息子には、日本的な周囲を気遣う思いやりの心も持って欲しいし、スペイン人の強い自己主張にも負けないで欲しい。
なんてね。 さぁ、楽しい夏休み。 みなさんも良い夏をお過ごしください。

 



No.361

6月3日 Sara(グラナダ)

 本格的にアンダルシアは暑くなってきました。
飼っている犬達も、川や噴水に散歩の途中で飛び込みだす季節です。
私は、今、いろいろな意味で調子が良いのですが、(笑)
いろいろな意味で落ちつかないのも事実です。
新しいアパートが出来るのをずっと去年から待っていて、そろそろ今月には引越しができそうなので、やはり家が変わる、というのは、わくわくするけれど、落ちつかないものです。

それに、今、使っているこのパソコン、、、まだ新しいのに、、、ここ2日くらい全然機能してくれなくって困っています。 仕事にならないし、ストレスですねー。

駄目ですね、現代人は。 15年前まではパソコンがなくてもへっちゃらだったのに、パソコンが調子悪いだけでこんなに不安になるなんて。 というわけで、今日は、なにやら、落ち着かない中、書いています。(いつ、壊れるかと思うと不安)

「犬達、危機一髪」
犬達は(2匹+猫を飼っている)散歩の途中、この季節になると、川や噴水、湧き水に飛び込んで、泳いでから家に帰ります。(真っ黒けのけに汚れる) 私がロング散歩、と呼んでいるコースは週に2~3回行きます。 合計1時間半くらい歩いて、最後に川に辿り着きます。 この川は、グラナダのシェラ・ネバダというヨーロッパ最南端の雪解け水が下ってきます。 今年は降水量が多く、つまり、雪に恵まれたので、今の時期、この川は(今年は特に!)水量が増し、流れも非常に強くなっています。 そして、特に先週は気温がぐっと上がったので、水量はますます急にあがりました。

さて、いつものように、ロング散歩で川に辿り着いた彼等と私。
彼等は、“わーい"という感じで、川にジャポン... しーーーん。
私が見たときは、目が点!の彼等が、2匹とも川下に流されていきます...
犬も目が点になるんだな...と...

慌てた私は、川の地形を思い出し、川下に先回りして2匹をキャッチ!!!
でも、危ないじゃーーーーーん!です。 彼等もだけど、私だってどのくらいの深さか知らないのに飛び込んじゃって(結果は太ももあたりでしたけど...)

うーん。 あとから、膝がガクガク。 心臓バクバクでした。
そう、犬ってかなり利口ね、と思っても、川を見て“ああ今日は水量が多い”とか“流れが速いとかってやっぱ考えられないのね. 当然か... 次回からは、川に到着のちょっと前にリードでつないでます...

「フラメンコおばちゃんのお囃子隊」
春祭りの多いグラナダ。 フラメンコのイベントも多くていくつか踊る仕事に行った。
クアドロフラメンコといって、ギター、歌い手など3~4人の他に、女の踊り手5人くらいと、メインの男性1名くらいで構成されたグループのことです。 このグループで、いろいろな市役所前等の設置舞台とかでお祭りの日にフラメンコショーを提供します。

さて。 月日が経つのは早く。(笑)
昔は、こういうクアドロフラメンコの仕事から始めたものだった... そして、舞踊団の仕事やら、タブラオでのコンサートなんかもやった... そして、今。 コンサート活動が休止しているせいもあるが、またクアドロフラメンコの仕事に...

クアドロフラメンコの仕事自体は大変好きだ。
で、でも...この手の仕事はやはり、お囃子隊的な役目があって、後ろでわいわい、きゃーきゃーやるもので、主役の男性をたてる役目なのだ、特にお祭り用は。
したがって、割と若手のデビューしたての女性でまわりを固めたりする。

今回の場合も例外ではなかった。
私の仲間のお囃子隊は、17歳くらい~24際くらいのピチピチのグラナダの女子達。
練習の時、楽屋の時、ふと、我につい返ってしまう...
17歳の子なんて... 下手したら、私の子供でもおかしくない???
そう考えると、なんといわれようと、ぞっとするとしか言いようがない...
疑問である...深く疑問...

まあ、しかし、アンダルシアの春~。 そして、初夏はそんな疑問もふっとばす心地よい季節である...(深く考えないですむ、気持ちの良い天気である)

さあ。 夏に向かって、この暑さに負けずにもうひとがんばり、です。

 

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