12月も半ばを過ぎ、街がクリスマス一色になってきました。
みなさまいかがお過ごしですか?
私はクリスマス前のこの時期が大好き。 街を彩るイルミネーションや、赤や緑、金や銀のクリスマスカラーで飾られるショーウインドー。 大人になっても、何だかわくわくして、心があったかくなるのがクリスマスの不思議なところ。
この時期になると、スペインに滞在していたころのことを思い出す。
町中で見かけるベレン(キリスト降誕場面を再現した、スペインのクリスマスに欠かせない飾り)やビジャンシーコス(スペインのクリスマスソング)を歌う子供たちの声に、いつの間にか笑顔になり、自分でも折り紙で巨大ベレンを作ったりして過ごしたあの時期を。
そんなことを思いだしながら、歌まで口ずさみながら、先週は、スペインの友人や滞在時のホストファミリーへのクリスマスカードを出した。
毎年、その人その人が喜びそうな絵柄のカードを選ぶのも楽しい作業。 特に、2軒のホストファミリーには毎年日本の写真がついた冊子型のカレンダーを送ってあげている。今年も喜んでくれるかな。 日本のことを、私のことを思い出してくれるかな。
そう願いながらメッセージをしたためた。
郵便局に行ったら、郵便窓口は年賀ハガキを買い求めたり、荷物を送ったりする人で大行列だった。 今年は郵政民営化で、年賀状キャンペーンやCMをよく目にするし、民営化したからこそのサービスや試み(年賀ハガキのデザインの豊富さなど)もあり、何だか巷の“年賀状熱”が上がっているように感じる。
でも、私は今年祖母が亡くなって喪中なので年賀状は出さないので、ちょっぴり残念だったりする。 (クリスマスカードぐらいは別に喪中でも出していいだろう、と勝手に判断した。笑)
そう、クリスマスが終わればすぐ年末。 25日を過ぎると街中のツリーが一晩で門松に変わり、お正月用品が売り出される日本の変化は面白い。
でも、そんなお正月前の街が、クリスマス前に負けないくらい私は好き。 新年が明けてしまった後より、お正月に向かう年の瀬の何とも言えない“活気”が好きなのだ。
今年も残すところあとわずか。
思えば、私にとって今年は本当に慌しい年だった。
何しろ2回も転職してしまったことが大きい。
1回で済むかと思ったのに、色々あって半年でまた転職。 その間、一時期は心身ともにかなりボロボロになり、自分自身の弱さを感じ、不安で仕方がなかったりもした。
でも、そんな日々を乗り越えて、今ようやく落ち着いた。
それも、色々な面でとても条件が良く、無理がなく、内容的にもとてもやり甲斐がある仕事につくことができたのだった。
遠回りをした気がするけど、こうして無事に安心して年の瀬を迎えることができるのが嬉しい。
でも、それは何よりも支えてくれた家族や、絶えず励ましてくれた周りの友人がいてくれたおかげ。 本当に心から感謝している。みんなありがとう。
そして、今年は色々な意味で大きな変化の年だった。
これまでの私の人生の転機だった留学だとか入院だとかのような“一大イベント”ではないけれど、祖母が亡くなったり、母が腰を痛めて何ヶ月も動けなくなったり、自分自身の仕事以外の面も色々と環境の変化、生活の変化があった。
大変なこともあったけど、それ以上に良いことや得られたことの方が何倍も大きかった。
だから、2008年は、バタバタしていた今年よりもう少しのんびりと、今年得られた宝を大事に長く育てて行きたいと思う。
そんなこんなで、まとまりのない文章ですが、「私たち」もこれが2007年最後の回になりました。
日本のみなさま、スペインのみなさま、そのほかの国でこれを読んでくださっているみなさまに素敵なクリスマスが訪れますように。 そして、良いお年を。
!Feliz Navidad y Prospero Ano Nuevo!