ちょっと前のわたしたち

【No.377】12月9日 Sara * 【No.378】12月19日 かおる

No.378

12月19日 かおる(マドリード)

更新が遅くなったのは他でもなく、私の悪運のせいです。 ごめんなさい。
いや、近年にない、ついてない年末がやってきました。

実は先週末、ついに最近マドリードで急増しているという地下鉄でのスリに遭遇。 財布をすられたのは長いスペイン生活初めて。 ああ、くやしい。

地下鉄の乗り換え時に締めてあったはずのバッグのファスナーが開いていることに気づき、さ~~っと血の気が引いて財布を捜したけれど、やっぱり・・・・「ない!!!」が、がっが~~ん。

犯人はきっと、混雑のときに私のつかまっている手すりに手を伸ばしてきたヤツに違いない。 顔も背格好もすべて思い出せるけれど、後の祭り。 不覚ながら、私のバッグに手が伸びていたとは、まったく気づきませんでした。

ちょうど、その前の週末に「最近地下鉄の1号線ってすごくスリが多いんだって。 しかも普通のルックスをした、一目ではスリとはわからない、きちんとした服装してる人らしい」とかいう話を友人としていたところだったのに。 しかも、ご丁寧にしっかりその問題の1号線でやられました。 まったくの不注意としかいいようがない。

急いでカードをストップしたものの、すられてからカードストップまでの時間のロス、たかが30分くらいの間に1ヶ月定期券を3つも購入されていました。

今、スペイン(マドリードだけかもしれませんが)での定期券購入はカードをそのまま入れて、暗証番号も個人認証もなく買えてしまいます。 まず、普通は回数券を買うのですが、3つも定期券を買うのはやはり状況をよく知っている人なのでしょう。 でも大きな買い物をされなかったのはまだ不幸中の幸いかもしれないけれど。

お金よりも、なによりも痛いのは居住許可、運転免許証、社会保険などの身分証明のカード類。 まだ身分証明が戻ってくることに一縷の望みをかけているけれど、どうも難しそう。 がっかり。

スリにあったのが金曜日の夜の地下鉄。土、日は銀行は開いていないし、キャッシュカード、クレジットカードも1ユーロすらの手持ちもないので、出てゆくことも食料品の買い物もままならず、おとなしくすごす。 地下鉄にも乗れません。

そして週明け月曜日。 実は朝一番からは日帰り出張が入っていたのです。
仕事なので、会社のカードが経費には利用できるし、日帰りだし、と思って気を取り直し出かける。 少なくとも列車の出る駅までの地下鉄のチケットは週末に友人に借りたとりあえずのポケットマネーでまかなうことができた・・・
朝、まだ暗いうちから家を出るとマドリードでは珍しい小雪がちらつく寒さ。

「ああ、そうだ、急に寒くなって雪、って天気予報で言ってたなぁ」

そのくらいの気持ちで出発。 ところが・・・雪のため、電車が立ち往生、6時間。
結局会議のための出張だったのに会議には当然間に合わず、おまけにマドリードに帰る列車もなく、わずか手持ち金10ユーロちょっとで出先に宿泊せざるを得なくなる。 宿泊はなんとか会社のカードでできるのでよかったですが。

まぁ、その後もろもろあってこうやって実はプチ不運は続行しています。
けれど、無事に自宅に戻ることもできたので、終わりよければ・・で大きな問題がなかったことを喜ぶべきなんでしょうね。

立ち往生の列車の中でも、周りにいたおじさんたちがとても面白く、知らない人同士、私を入れて4人、涙が出るほど大笑いして冗談を言いながらすごし、「少なくとも立ち往生が苦にならないくらい楽しく過ごせたね」と列車を降りるときにはお互いに言い合って別れるほど楽しく過ごせたことだし。

でも、被害届けやカードの使用クレーム、身分証明の再発行・・・
師走で走り回る年末にいっそう拍車がかかってしまいました。

こうなると、こうやってこの1年の悪運を使い切って、来年は新しい幸運に恵まれる兆し! こう思うしかないですね。 ほんとうにそうかもしれないし。

しかし、最低限のお金は家に確保しておくべきだなぁ、と実感した今回。
被害届けに行った警察でも長蛇の列。不況で泥棒も増えている様子。
みなさんもお気をつけくださいね。

そして、お互い、来年はよい1年でありますよう!!

 

No.377

12月9日 Sara(グラナダ)

気候で冬でも陽が照りつける日は、昼間は半袖で過ごせるときもありますが、グラナダはそういうわけにはいきません。

というわけで、久しぶりに真面目にフラメンコ舞踊の練習、なんてものを真剣にやりはじめたり、勉強してみたり、性に合わないことをいろいろやってみたら、、、あはは、すぐに高熱でぶったおれました~。 はい、健康が第一。 自分の実力以上にがんばっても駄目、駄目ですね。 そうやって、やっきになってる間も遊びを抜かないから更にいけない。

無理して、運転して1日だけでカディス往復とか。(カディス~グラナダ間は380キロくらいある)
でも、無理して行って、ぶっ倒れても後悔は無かった。
お友達のピアニストがオーケストラとの晴れ舞台だったので応援に行ってきた。
このピアニストのお友達は、昔はオーケストラとも弾いていたが、車の事故やら、いろいろ悪運が続き、指が動かない時期があったり、事故の後遺症で記憶が途切れることがあったりして、ピアニスト人生に非常に苦労していた。 しばらくいろいろな大きな舞台には出演できなかったそうで。 それが、10年ぶりとかそういう単位で今回、オーケストラと弾くことになった、と聞いたら是非、聞きに行こうと思った。
見事に演奏し、大拍手を浴び、次の仕事もスムーズに決まっている、ということで、めでたし、めでたし。

しばらく、泣かず、飛ばずで、大人しくしていた?私だが。
一応、年頃。(笑) 最後の花を咲かせないと、女人生終わってしまう、とは思っていたが。
今までの酸っぱい経験上、さすがに軽率にならないようにがんばってきたが。(笑)??
まあ、人生捨てたものではない。

母の2周忌が終わった頃、バツイチでも、年上でもよい、私をとっても好いてくれるちょっと若い男性がふってわいて出た。 ほんとうにふってわいて出た感じ。(笑)
友達の絵の展覧会のオープニングパーティで隣り合わせただけだ。
週末はお茶したりから始まり、最近は食事したり、夜にワインを一緒に飲んだりする仲になっている。 知り合ったばかりだから、悪いところも見つけられないのかもしれないけど、なかなか良い青年、良い男である。(笑)

これは、もうじき年末だし、私の誕生日も近いので、母のプレゼントなのかなーなんて勝手に想像しながら、どんな人なのかお互い、ちょっとずつ知り合っているところです。 先のことは、全くわからないけど、先のことを気にして今、幸せでなかったら、きっと将来は幸せではないだろうし。 一人より、2人の方がいいに決まっている。

どういうお付き合いになるかはわからないが、しばらく大事にしたい関係がうまれつつある。 人生って、そういうものを望んでいるときはやってこない、待ってないとやってくる。
不思議。

 

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