教材集め

 ンターン参加を決めたときから、常に「教材集め」を考えて、毎日を過ごしていた。 できるだけ安く、いろいろなものを用意するべく、ない頭をひねって努力した。
 コツは、「外国で日本文化を紹介するんだけど」と知人友人に幅広く声をかけてアイデアをもらい、且つ何か紹介するのにちょうどいいものがあれば譲ってもらう、貸してもらう。大抵1人か2人はお茶やお花や書道のような「いかにも日本風」が趣味の知人がいるものであるし、物持ちがいい人は特に狙い目。日本風の小物や伝統玩具などは、意外と家の中をひっくり返してみるといくつか見つかるものである。私は伝統小物に関しては、スペイン語教室の帰りに東京の浅草橋や蔵前のあたりに集まっている問屋街まで行って探した。小売りしてくれない店も多いが、さすが問屋、伝統玩具や折り紙、和風小物などは値段も品揃えも違う。 だがすべて実物をそろえる必要はない。代わりになるもの、タダまたは格安で手に入れられる材料は多い。

 えば日本の風景。私は自作スライドを作るために色々な写真を撮り歩いた。普通の町の風景以外にも、東京タワー、皇居、国会、駅、神社仏閣、日本庭園、お茶会、祭り、その他名所と言われるような場所にはできるだけ出向いて写真や資料を集めた。自分で撮れなくても、旅行の土産に買ったものの一度も出番がなく眠っている絵葉書でもいいし、旅行会社に行けば日本各地のパンフレットが取り放題。着物がなくても、デパートや呉服店に行けばかわいいモデルさんがにっこり微笑むパンフレットが山とある。年末年始にいやというほど会社や飲食店でもらえる日本庭園のカレンダーなんかも使える。卒業アルバムなんてのも日本の学校風景を伝えるのには最適だ。主要な駅の「みどりの窓口」などには列車の路線図や新型車両のパンフレット、町内地図も置いてある。市役所の広報誌、スーパーのチラシ・・・素材は何でもいいのである。

 だ、自分で写真を撮るのであれば、ある時期しか行われない季節行事は要チェックだ。正月、節分、雛祭り、お花見、鯉のぼり、七夕祭り、盆踊り、紅葉、運動会、七五三、クリスマス・・・だからたとえ出発時期まで何ヶ月もあっても、早めに準備するほうが良い。季節小物も、その時期しか売っていないことが多い。たとえば浴衣。買うのであれば夏の終わりに安売りしているときに買っておくと良い。冬になって買いたいと思っても売っていない。 そんなこんなで、結局私が準備した教材は以下の通りである。

*** 日本から持参したもの ***

・ 浴衣(女性用2、女児用1。帯、兵児帯、下駄もセットで。)
・ 習字道具(硯、筆、墨汁、墨、半紙、書初め用紙)
・ 茶道盆略手前の道具(茶碗、茶杓、茶筅、茶匙、袱紗、抹茶)
・ 折り紙・千代紙各種と折り紙の本
・ 日本食関連(塗り箸、割り箸、巻きす、しゃもじ、焼き鳥の串、焼き網等)
・ 伝統玩具(剣玉、お手玉、達磨落し、竹とんぼ、独楽、凧、羽子板と羽根、おはじき、万華鏡、水風船、お面など)
・ 日本風小物(風呂敷、鉢巻き、扇子、うちわ、そろばん、達磨、和紙小物、イグサの小物、印鑑など)
・ 日本各地の写真、ポストカード、旅行パンフ、チラシ各種
・ 自作スライド(日本各地の風景、生活の様子など)
・ ビデオテープ・カセットテープ(私の出身高校のビデオ、TV番組録画、童話、伝統音楽、盆踊りの曲など)
・ 自作紙芝居(浦島太郎、かぐや姫、七夕、ひろしまのピカなど)
・ 古切手
・ 日本地図
・ 日本と日本語に関する本いろいろ(日本語スペイン語両方)
・ 日本語のスタンプ(「よくできました」など)
・ 日本の雑誌や新聞
・ 賞状用紙
・ 自分の高校時代のアルバム

目 次
インターンシップでのスペイン滞在
1. なぜインターンシップ?
2. インターンシップの概要
3. 語学留学との違いは?
4. 気になる費用は? (費用概算
5. 出発までの歩み
6. 教案・教材準備 (教材集め)
7. 実際の授業例


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