1.なぜインターンシップ?

 が参加したのは民間の国際交流団体インターナショナル・インターンシップ・プログラムス(International Internship Programs、以下IIP)のスクールインターンプログラムである。
 ではなぜ私がインターンシップ、それも数ある団体の中からIIPを選んだのか?簡単である。とにかくスペインに長期で滞在したかったからだ。数年前、パッケージツアーでたった一度その大地に足を踏み入れて以来、言語、文化、歴史、全てにおいて私を強く魅了してやまない憧れの国、運命さえ感じた国スペインに。一番簡単な長期滞在の方法、それはやはり語学留学である。でも、語学学校で毎日机に向かい「スペイン語」を勉強するだけの滞在はしたくなかった。もちろん語学も大事な目的だが、それよりもスペインの色々な人と知り合い、その生活を、文化を、歴史を、慣習を、いろいろな「スペイン」を肌で感じたかった。そこで、諸事情で仕事を辞めた時、語学留学以外でスペインに滞在する方法を考え始めたのである。

 た、スペインに関わっていくうちに、いつかスペインと日本の交流に関わる仕事ができないだろうか、スペインでの日本語教師なんて可能だろうか?とも考えていた。私は西洋史を学び、一時期は教師をめざし教職免許(高校地理歴史科)は取得したものの、日本の教育システムに対して、また自分の知識の少なさに対しての疑問が拭い切れず、教職には就かなかった。行ったこともない外国について、本で得ただけの知識を人に教えるということに抵抗があったのだ。でも「教師」という仕事そのものには依然として強く惹かれるものがあった。
 しかし、ただ漠然とした興味だけで本格的に日本語教師の勉強を始める決心もつかなかった。日本語教師検定とやらに合格するには何百時間も「言語」としての日本語を勉強しなくてはならず、試験も非常に狭き門だ。母国語だというだけでは外国人に日本語を教えることは非常に難しい、ましてやスペイン語圏では英語圏とは異なる指導法が必要だろうに、そのための学校も資料も少ない。だいたい、私の場合スペイン語力をつける方が先決ではないか・・・?

 いうわけで、普通ではできないスペイン生活が体験できて、語学力もアップ(?)、また正式な教師ではないが実際に「スペインでの日本語教師」を経験できるインターンシップを考えた。このプログラムに参加することで、自分の今後の道が見えてくるのではという期待もあったからだ。そしてスペインをはじめ非英語圏の欧州諸国に派遣が可能なプログラムは、現在の所このIIPだけだったのである。

目 次
インターンシップでのスペイン滞在
1. なぜインターンシップ?
2. インターンシップの概要
3. 語学留学との違いは?
4. 気になる費用は? (費用概算
5. 出発までの歩み
6. 教案・教材準備 (教材集め
7. 実際の授業例


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