3.語学留学との違いは? |
語学留学とは通常外国で語学学校に通いその国の言語を学ぶことをいう。だがこれがなかなか曲者で、例えばスペインの場合、当然クラスメイトは同じ日本人若しくはスペイン以外の外国人になり、色々な国の友人が出来るチャンスはあるが、ホームステイなどをしない限りは毎日の生活の中で学校の先生以外のスペイン人と接する機会は非常に少なく、スペイン人の友人を作りにくいことが多いとも言われる。日本人同士でかたまってしまうことを嫌い、わざわざ日本人の少ない語学学校を探す人も多いようだが、スペイン語と母国語との共通点が多い西欧諸国のクラスメイトの中では、「語彙が少ない」「文法はできても会話はニガテ」などの傾向のある日本人はどうしてもハンデがあり、授業の後も毎日家で机に向かい宿題に追われることも多い。(実際私は夏休みを利用して語学学校に行ったが、まさにこの状態に陥った。)
インターンシップでは、語学学校で語学を学ぶのではなく、インターン活動を通じて語学も実践的に身に付けようという考え方であり、最大の違いは立場が生徒か教師かということだ。つまり、語学留学では「生徒」として学校で机に向かう。インターンシップ(この場合スクールインターン)では「教師」として、学校スタッフとして教壇に立つわけだ。教室を見回せば、日本人への興味津々の目でこちらを見つめる生徒達の視線。容赦なく飛び交うスペイン語の質問、会話体の言葉、スラング・・・普通のスペインの学校だから、生徒達も、先生たちも、当然周りはみなスペイン人。スペイン語で日本について授業をし、スペイン語で質問され、スペイン語で答えなくてはならない。朝から晩まですべて「普通のスペイン」の中で生活するわけである。
また授業以外にも学校行事や地域の行事などに参加することによって、語学だけではなく、その土地の多くの人と接して生活し、多様な体験をすることが出来るところがメリットと言われている。
とはいえ私はインターンシップへの参加に留学ビザを適用している。えっ、一応教師なのに留学ビザ?と思うかもしれない。そう、あくまでもインターンシップの目的はその国の語学と文化を学ぶ事であり、一種の留学、無報酬の研修活動なので、労働ビザを取ることができないのだ。国によっても異なるが、例えばアメリカの場合J-1ビザという国際交流ビザを適用するそうだが、スペインの場合はそのようなビザがないので当然留学生扱いとなるわけである。 |
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