Carmenのスペイン語こぼれ話

8. もう一度やりなおしたい

   

 日本では新学期が始まる4月に心機一転して外国語の勉強を始める人が少なくない。そんな人たちの中には、去年、あるいはそれ以前に勉強を始めたが挫折して再挑戦という人もいるはず。スペイン語圏以外の場所でスペイン語を勉強するというのは大変なこと。挫折することがあっても無理ないと思う。今回はわが愛しのスペイン語とのつきあいについて語りつつ、スペイン語学習に再挑戦を試みる方々への応援メッセージをおくりたい。

 私がスペイン語という外国語とつきあってかなりの年月がたった。思えばスペイン語は私にとってずっと気になる異性のようなものだった。存在が気になってお近づきになりたいと思ったのは中学生の時。高校時代は片想いで、本格的につきあったのは大学生になってから。外大でスペイン語専攻という、スペイン語と深くつきあっても何の不思議もない公認(?)の仲。

 そういう環境でスペイン語とつきあえるのがうれしくて仕方なかった。だけど、今までにスペイン語と私の間には数多くの葛藤があった。何とかものにしたいと思いながら、その一方でつきあい方をおざなりにしたこともあった。そんな私の態度にスペイン語はわりと正直に反応し、一生懸命理解しようとするときちんとこたえてくれたが、適当なつきあい方をするとたちまち裏切られた。私が誠意をもってつきあっているときに裏切られることも多々あり、まるで気まぐれな異性にずっと振り回されてきたようなものだった。

 それでもずっとつきあいを続けていくにつれ、相当奥が深い相手だということもわかってきた。つきあいの長い私でさえ、まだまだ完全に理解したとはとても言えない。なんだか大変なのを一生の伴侶にしてしまったみたい。でも、いいか。こいつとつきあっている限り、これからの人生も退屈せずにすむのは間違いないからね。

 さて、スペイン語学習で挫折経験のある方々に聞いてみましょう。世の中にたくさん言語が存在するのになぜスペイン語を選んだのですか。一度つきあいに失敗したのにどうしてまたよりを戻そうとしてるのかな。以前つきあいに失敗した理由はどこにあると考えていますか。

 もう一度勉強を始める前に、以前の挫折の原因について十分自覚と内省をする必要があると思う。誰でもまた同じ失敗を繰り返したくないでしょう。人間とのつきあいに失敗したら次は同じ轍を踏むまいとたいていの人は思うはず。語学の勉強でも以前の失敗からは学ぶべき。

 なぜ以前はうまくつきあえなかったのでしょう?
 「つきあう時間が作れず、だんだん疎遠になっていったから」ですか。では今度は大丈夫なのかな。つきあう時間が足らない分、情熱でカバーしきれるかな。
 「つきあってみたけれど、言葉尻のちょっとした違いとか男と女の区別などごちゃごちゃ細かいこというのがうっとうしかった」ですって。そういう相手なのよ。それがどうしてもがまんできないのなら、あなたとは相性がよくないということじゃないの。
 「どうもうまく話せなくて」それはやはりもうちょっと努力してみたら。黙ったままで相手と理解しあうなんてことを期待してはダメ。もっと積極的に声を出さなくては。音読は語学上達の基本なのだから。

 ということで、恋愛相談だか語学相談だかさっぱりわかんなくなっちまいました。(笑)

 最後に、スペイン語「と」もう一度やりなおしたいと思っている方へ。スペイン語は確かに気まぐれですが、こちらによりを戻したいという気持ちさえあれば、またつきあってくれます。わりと情け深いところがあるのよね。だからどうぞいつまでも仲良くつきあってね。

   Carmen

 

0. はじめに 

1. スペイン語圏

2. 辞書の話

3. 外来語あれこれ

4. スペイン語のテキスト

5. 性をめぐる話

6. スペイン語の映画

7. 動詞の森にご案内

8. もう一度やりなおしたい

9. セニョリータとお嬢様

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