スペイン語のカタカナ表記の原則
- ORTOGRAFI'A DE "KATAKANA" -

2001年6月版

 

2.長音符号「ー」の付記に関する規則

スペイン語の単語をカタカナ表記する際に、アクセントのある音節に長音符号「ー」が付記される場合がある。とりわけ後ろから2番目の音節にアクセントが置かれる語において、その音節のカタカナ表記で長音符号「ー」がしばしば付記される。しかし、スペイン語のアクセントと日本語のアクセントは同一の性質のものではないので、元のスペイン語の単語がアクセント記号を持つ持たないにかかわらず、そのカタカナ表記において、長音符号「ー」は原則として付記しない

ところが、ある種の単語に関しては、カタカナ表記をする際に長音符号をつけないよりもつけたほうが自然であるとみなされることがあり、その場合は付記することが望ましい。

 

[ 2-1 ]

 長音符号をつけた表記が日本語において慣用化していたり、外来語として定着している場合

(例)

Don Quijote ドン・キホーテ ( ドン・キホテ)
amigo アミーゴ (?アミゴ)
moro モーロ人 (?モロ人)

 

[ 2-2 ]

 慣用的な表現を除き、語末が -d,-t で終わる語はその音をカタカナ表記において無視するが、その際、語末は長音符号を付記する。

(例)

Ciudad Real シウダー・レアル (×シウダッド、シウダッ)
La Merced ラ・メルセー (×メルセッド、メルセッ)
Montserrat モンセラー (×モンセラット、モンセラッ)

 

[ 2-3 ]

 語の後ろから2番目の音節にアクセントが置かれ、その音節の直後の子音が n~ である語はアクセントが置かれる音節のカタカナ表記において長音符号を付記する。(acento母音+n~+母音)

(例)

A Corun~a ア・コルーニャ ( ア・コルニャ)
Catalun~a カタルーニャ ( カタルニャ)
Irun~a (別名 Pamplona) イルーニャ ( イルニャ)
Logron~o ログローニョ (?ログロニョ)

 

 ただし、その配列の語の母音の後ろに -s がつくと長音符号を付記しても省略しても容認度はあまり変わらなくなる。

(例)

Valdepen~as バルデペーニャス ( バルデペニャス)

 表記に統一性を持たせるため、Valdepen~as も長音符号を付記する。

 

[ 2-4 ]

 アクセントのある母音+rで終わる語は、そのアクセントが置かれる音節のカタカナ表記において長音符号を付記する。 (acento母音+r )

(例)

Guadalquivir グアダルキビール (?グアダルキビル)
Plaza Mayor マヨール広場 (?マヨル広場)
Santander サンタンデール (?サンタンデル)
cantaor カンタオール (?カンタオル)
parador パラドール (?パラドル)

(例外)

Javier ハビエル (?ハビエール)

 が、アクセントが別の位置にある場合は長音符号を省略する。(付記しても容認可能だが、下のアクセントが置かれる母音+lの例と同じく、2-4.の条件に合わないケースとみなす)

(例)

Alca'zar アルカサル
Sanlu'car サンルカル

 また、アクセントのある母音+lの場合は逆に、のばす音は必要 ないように感じられる。

(例)

Teruel テルエル (?テルエール)

 

[ 2-5 ]

 語の後ろから2番目の音節にアクセントが置かれ、語末が-ido(a)で終わる語は、アクセントが置かれる音節のカタカナ表記において長音符号を付記する。

(例)

cocido コシード (?コシド)
corrida コリーダ (?コリダ)
Frida フリーダ (?フリダ)

 

 これも2-3.と同じく、語末にさらに -s がつくと長音符号を付記しても省略しても容認度はあまり変わらなくなる。表記に統一性を持たせるため、これも長音符号を付記する。

(例)

Valle de los Cai'dos バジェ・デ・ロス・カイードス (?カイドス)

 

 しかし、2音節の短い語においては長音符号を付記するよりもしないほうが容認度が高くなる。したがって2音節からなる語は例外的に扱い、長音符号を付記しない。

(例)

SIDA シダ (?シーダ)

 

[ 2-6 ]

 語の後ろから2番目の音節にアクセントがあり、語末が -illo(a)で終わる語は、アクセントが置かれる音節のカタカナ表記において長音符号を付記する。

(例)

Castilla カスティージャ ( カスティジャ)
castillo カスティージョ(城) (?カスティジョ)
Melilla メリージャ (?メリジャ)
Sevilla セビージャ (?セビジャ)
Trujillo トルヒージョ(?トルヒジョ)

 これも2-3.と同じく、語末にさらに -s がつくと長音符号を付記しても省略しても容認度はあまり変わらなくなる。表記に統一性を持たせるため、これも長音符号を付記する。

(例)

Tordesillas トルデシージャス ( トルデシジャス)

 

 しかし、2音節の短い語においては長音符号を付記するよりもしないほうが容認度が高くなる。したがって2音節からなる語は例外的に扱い、長音符号を付記しない。

(例)

Villa ビジャ (?ビージャ)

 

[ 2-7 ]

 語の後ろから2番目の音節にアクセントがあり、語末が -ito(a)で終わる語は、アクセントが置かれる音節のカタカナ表記において長音符号を付記する。

(例)

Farruquito ファルキート (?ファルキト)
Mezquita メスキータ (?メスキタ)
sen~orita セニョリータ (?セニョリタ)

 

 これも2-3.と同じく、語末にさらに -s がつくと長音符号を付記しても省略しても容認度はあまり変わらなくなる。表記に統一性を持たせるため、これも長音符号を付記する。

(例)

Cafe' de Chinitas カフェ・デ・チニータス (?チニタス)

 

 しかし、2音節の短い語においては長音符号を付記するよりもしないほうが容認度が高くなる。したがって2音節からなる語は例外的に扱い、長音符号を付記しない。

(例)

Quito キト (?キート)
Rita リタ (?リータ)

 



 

 索引   
1.スペイン語のカタカナ表記: 細則 (1-1.と1-2)

2.長音符号「ー」の付記に関する規則: 細則 (2-1.から2-7.まで)

3.スペイン語の各アルファベットのカタカナ表記に関する規則



4.非カスティージャ語の表記: 細則 (4-1.から4-5.まで)


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