日本で本気の
 ス ペ イ ン 料 理
キッチン

 レストランで食べるのだけがスペイン料理じゃありません。  ちょっと小腹が減ったとき、バールで1杯飲みながらつまむタパス・ピンチョ(おつまみ)や、毎日ママが作る家庭料理も、もちろんりっぱなスペイン料理です。
 そこで、友達のママやバールのおじちゃんに習った料理なんかを紹介します。  お家でスペイン料理を作って食っちゃいましょう!
 材料や調味料は日本で手に入るものに代えてある場合もありますが、本来の味に近くなるようにしてあり、あえて日本人の口に合うようにはしてありません。  あっ、これって手抜き?』ってとこもありますが、実際はママも手を抜いたりします。
 つまり、手の抜きようも すべて本気の

Meche  



 今月の料理: 小イカのトマトソース煮
                Chipirones con salsa de tomate

タパス・ピンチョ編
 サーモンのキノコ添え
 ピーマン、アンチョビ、ツナのカナッペ
 アサリの漁師風
 コロッケ
 いわしの酢漬け
 ジャガイモのアリオリソース和え
 ジャガイモとタコの煮込み
 チューロス
 ビックリなすび
 スペインのソーセージ チョリソ
 ピーマンの詰め物
 ローマ風イカのリングフライ
 カタルーニャ風小イカ炒め
 ポテトサラダ
 ポテトのブラバソースがけ
 パタタス・ア・ラ・インポルタンシア
 三色ピーマンのアンチョビソース

家庭料理編
 うずら豆とパスタの煮込み
 いわしの詰め物
 ポークのトマト煮込み
 野菜の煮込み
 白インゲン豆とベーコンの煮込み
 鶏肉のにんにく炒め
 にんにくのスープ
 カリフラワーのスープ
 タラのトマト煮
 ガスパチョ
 ココナッツの焼き菓子
 お野菜いっぱいのスープ
 鶏のチーズフライ
 アボカドの冷たいスープ
 シナモンクッキー
 イカの詰め物の白ワイン煮
 バナナとイチゴのクリームデザート
 カツオとジャガイモの煮込み

 

 

 

 
 
・・・・・ タパス・ピンチョ編 ・・・・・

 

 

 三色ピーマンのアンチョビソース
            Pimientos con salsa de anchoas

 スペインでよく食べるものに“焼いた赤ピーマン”があります。 そのまま食べたりカナッペにしたり、煮物に入れたりもしちゃいます。 普通はスーパーで瓶詰めや缶詰を買ったりしますが、日本では残念ながら売ってません。

 でも家で作ったほうが美味しいし、今回はチャレンジ! しかもそれを使ってちょっと一品!!!

〔材料〕

赤ピーマン(パプリカ)   3個 
黄ピーマン(パプリカ)   3個
緑ピーマン         6個 
ニンニク     2かけ
アンチョビ    1缶
オリーブオイル 適量


 赤・黄・緑のピーマンを、オーブンで焦げ目が付き軟らかくなるまで焼き(およそ45分程度が目安)、薄皮、ヘタ、種を取りのぞきます。(注1

 それぞれの色のピーマンを食べやすい大きさに切りますが、縦方向に小指ぐらいの幅で切り分けるとよりスペインぽいです。

 アンチョビにすりおろしたニンニクを加え、アンチョビをつぶすように混ぜます。そこへオリーブオイルを少しずつ加え、ソースを作ります。オリーブオイルの量は、ソース全体がトロッとなる程度。

 それぞれのピーマンをソースであえたら出来上がり!
 バゲットやゆで卵、モッツァレラチーズと一緒に食べると ◎ ←二重丸!!!


(注1) オーブンがない時は、魚焼き器を使って焦げ目が全体に付くように焼くと、簡単にむけます。
 タパス・ピンチョ編で紹介している“ピーマン、アンチョビ、ツナのカナッペ”のにある瓶詰めの作り方で、スペインで売ってる“赤ピーマンの瓶詰め”が作れます。 火が通ってるので加熱時間は20分でOK! たくさん作って保存しておくと便利。


   
トップに戻る  

 

 

● パタタス・ア・ラ・インポルタンシア・Patatas a la importancia

 ある日の昼食。 一皿目に今まで見たこともないお料理が出てきた。 なんじゃ? 興味津々で食べてみると、な〜んとそれはジャガイモ! 「どうやって作るの?」と聞く私に「簡単だよ。」とママが教えてくれたのがこれ。

〔材料〕

ジャガイモ     800g
小麦粉       大さじ2
卵          2個
オリーブオイル  250cc
白ワイン(辛口)  200cc
ローレルの葉   2枚
にんにく      大1かけ
パセリ        1束
固形ブイヨン() 1個
水()       適量
塩          適量
ジャガイモ     5個


 ジャガイモの皮をむき1cm程の輪切りにする。
 小麦粉をまぶし溶き卵に通したら、揚げ色が付かないように低温の油で揚げる。
 この時点では中まで火がとおってなくても大丈夫!

 土鍋(なければガラス製かホーロー製)にジャガイモを揚げるときに使った油を大さじ1程度入れ、にんにくのみじん切りを炒める。

 色づいてきたら、固形ブイヨンと水を入れ、沸騰する前に揚げたジャガイモを加える。

 ボコボコとスープが沸騰しないように気をつけながら、ローレルの葉、パセリのみじん切りを加えて煮込んでゆく。 ジャガイモがやわらかくなったら、白ワインを加えひと煮立ちしたら塩で味をととのえる。

 はいっ出来上がり〜〜〜!!!!!


 固形ブイヨンはチキン、ビーフ、お好みで。水はジャガイモがしっかり浸るぐらい。
ジャガイモの代わりに牛タンの厚切を使うと、これがまためっちゃ美味! スペインでもよく食べました。 ぜひお試しあれ

   
トップに戻る  

 

● ポテトのブラバスソースがけ・Patatas bravas

 スペインで私が行っていた大学の外国人語学コースは、夕方から夜にかけての授業だったから、放課後(?)はおなかペコペコ。で、帰りはいつもバールに寄り道。そんなバールの一軒で、いつも必ず食べたタパスがこれ!

〔材料〕

ジャガイモ    5個
      適量
トマト      大2
オリーブオイル 大さじ 100cc
パプリカ     大さじ2
チリペッパー
 小さじ1(お好みで加減してください)
小麦粉     大さじ4
     400cc
レモン     1/2個
塩       適量


 トマトは皮とタネを取り除いてザク切りにし、オリーブオイルでソース状になるまでしっかり炒める。
パプリカ、チリペッパーを加えなじませたら、小麦粉と水を加え焦げ付かないように混ぜながら、とろみがつくまで煮詰める。
レモンの絞り汁と塩で味を整えたら、ブラヴァスソースの出来上がり!

ジャガイモは5mmの厚さの輪切りにし、油で揚げる。

揚げたてのジャガイモに温かいソースをたっぷりかけて召し上がれ〜!


 揚げ油はオリーブオイルじゃなくてOK。  チリペッパーは、最近スーパーでも売っている韓国の唐辛子粉(細目)が甘味があってよいです。 ちなみにスペインでは辛いパプリカを使います。 水の代わりに私がよく使うのがタコの茹で汁。 だしが効いててうまいっっ!

   
トップに戻る  

 

 

● ポテトサラダ・Ensaladilla rusa

 今月のお料理は、結構いろんなところでお目にかかるスペインのポテトサラダ、エンサラディージャ・ルサ。 なぜか"ロシア風サラダ"という名前をもってるコヤツは、簡単なのになかなか旨い! 私はこれを食べるたび、バルセロナはランブラス通りの裏手にあったバールと、焼け付くような夏の太陽を思い出します。

〔材料〕

ジャガイモ      6個
にんじん       200g
グリンピース     200g
ゆで卵        2個
レモン汁       大さじ2
オリーブオイル    大さじ3
マヨネーズ(※)    約200cc
塩、コショウ     適量


 塩を少々加えたお湯で、ジャガイモを皮のついたまま丸ごとやわらかくゆで、皮をむき約1.5cm角に切る。
 にんじんはあらかじめ約1cm角に切りグリンピースと一緒に塩茹でする。 にんじんが少しやわらかくなってから、グリンピースを加えると上手に茹でられます。(※)

 茹であがった野菜をボールに移し、熱いうちにレモン汁とオリーブオイルをふりかけて和える。
 さらにマヨネーズを加えよく混ぜたら塩とコショウで味を調える。
 この時、心持ちお塩を強めにしたほうがよりスペインぽいです。(^^)

 粗いみじん切りにしておいたゆで卵をくわえ、さっくり混ぜ合わせたら出来上がり!

※  このサラダ、バールや家庭によって入ってるものが違うけど、にんじんとグリンピースは絶対欠かせません! 冷凍ものを(ミックスベジタブルみたいな)使う人も多いです。

 マヨネーズは市販のものを使うなら、全卵使用のマヨネーズ(味の素社製品などなど)がおすすめ。 ジャガイモの大きさによって使用量はちょっと変わりますが、たっぷりネットリって感じになる程度加えましょう!

   
トップに戻る  

 

 

 カタルーニャ風小イカ炒め・Chipirones a la catalana

 ホタルイカがおいしい季節になりました。 安くておいしいホタルイカ、酢みそで食べるのも もちろん良いけど、こんな風にお料理すれば、ほらっ りっぱなスペイン料理! 出来たてをつまよう枝で突き刺してお口にはこべば、う〜んBar・バールにいる気分!

〔材料〕

ホタルイカ(茹でてあるもの)  600g
ニンニク          2かけ
パセリ          大さじ2
白ワイン(辛口)    大さじ1
オリーブオイル     大さじ5
塩            適量
フランスパン      適量


フライパンにみじん切りにしたニンニクとオリーブオイルを入れ火にかけます。

ニンニクが色付き始めたらホタルイカを入れ軽く炒め、白ワインをふりかける。

塩で味を調えパセリを加え、さらに2分程炒めたら出来上がり!

ソースはフランスパンにつけて食べると "Muy rico !  おいしい〜!"

生のホタルイカや小イカを使う場合は、色が変わり始めるまで炒めてから、白ワインを加えていってください。

   
トップに戻る  

 

 

 

● ローマ風イカのリングフライ・Calamares a la romana
 日本のイカのリングフライが苦手だった私をメロメロにしてくれちゃったのが、このローマ風のフライ。 ふっくらサクサクのコロモが、とってもおいしいっ! 冷たいビールやワインにも良くあうけど、バゲットにたっぷり挟んでボカディージョ(サンドウィッチ)にするのもお勧め。

〔材料〕

イカ       2はい
小麦粉     大さじ8
ベーキングパウダー   耳かきで2杯
ぬるま湯    大さじ2
卵         2個
レモン      1個
塩        適量
揚げ油     適量


イカは内臓を取ってきれいにし、1cmほどの幅の輪切りにします。

小麦粉とベーキングパウダーを混ぜ、ふるいにかけてから、イカにまぶします。

卵にぬるま湯を加えよく混ぜたものにイカをくぐらせ、油で揚げます。

アツアツに塩とレモンを振りかけて召し上がれ〜!

   
トップに戻る  

 

 

● ピーマンの詰め物・Pimientos con arroz
 最近は、日本のスーパーでも赤ピーマンが買えるようになりました。 肉厚で甘味のあるこのピーマンは、生でもとっても美味しいけど焼くとそりゃもう"Que rico ! ケ・リコ"美味しい!!!

〔材料〕

赤ピーマン(パプリカ)  大4個
牛ミンチ肉  250g
完熟トマト  250g
たまねぎ  1個
米      200g
オリーブオイル  大さじ6 
砂糖       小さじ1
オレガノ     少々
塩 コショウ   適量  


 オーブンを200℃に温めておきます。

 赤ピーマンはきれいに洗って、ヘタの部分を横向けに(帽子のようにスパッと!)切り落とします。 身の部分を破らないように気をつけながら中のタネなどを取り除きます。 ヘタの部分は後で使うので捨てないでね。

 トマトは湯むきして、皮、種を取り除いた後、荒みじんにします。 たまねぎも荒みじんにしてください。

 フライパンに油をひき、弱火でたまねぎが色づくまで炒め、牛荒引き肉を加えさらに炒めます。 お肉に軽く火が通ったら、トマト、オレガノ、砂糖、塩を加え煮込みます。
 トマトから水分が出てクタッとなったところでお米(洗わなくていいです)を加え、さらに5分間煮込みます。

 用意しておいたピーマンに出来上がった具を詰め、つまようじを使って取っておいたヘタで蓋をします。

 温めておいたオーブンで1時間ほど焼けば出来上がり!

スペインの赤ピーマンはとっても大きいので日本のものだと中に詰める具があまってしまうかもしれないのでピーマンの大きさによって個数を変えてください。

   
トップに戻る  

 

 

サーモンのキノコ添え ・ Salmo'n con setas a la parrilla
 今月のお料理に使うキノコは setas de cardo っていうやつなんだけど、日本じゃ手に入らないので、歯ごたえが比較的似ているマイタケやシメジを使いましょう!

  8℃〜10℃に冷やした辛口の白ワインと共にお口に運べば、ほらっ、お家の食卓もプチ・スペイン!

〔材料〕

サーモンの切り身(ノルウェー産など油がのったもの)  150g X 4
キノコ(マイタケやシメジ)   600g
オリーブオイル         大さじ3
白ワイン(辛口)       大さじ2
白コショウ(荒挽き)     適量
塩(岩塩がベター)     適量


 キノコは汚れを取り除き(水洗いは厳禁!)食べやすい大きさに分けます。
 鉄板に並べオリーブオイル(大さじ2)を振りかけたら、オーブンで軽く焦げ目が付くぐらいまで焼きます。


 オーブンが無い場合はトースターでもOK。でも焼けすぎないように気をつけてね。
 焼き上がったキノコには、軽く塩をかけておきます。

 サーモンは小骨、皮がついている場合は皮も取り除き、塩コショウをしておきます。
 フライパンにオリーブオイル(大さじ1)をひき、温まったらサーモンを重ならないように並べます。 火を弱火にし蓋をして、8分間そのままじっくりと焼きます。 途中で裏返す必要はありません。


 時間がきたら白ワインを振り入れ、蓋をしてそのまま2分間蒸らし焼きにします。
 蓋を取り、残っている水分を飛ばしたら出来上がり。

 お皿の中心に、焼き色のついていないほうが上になるようにサーモンを盛り、その回りを囲むようにキノコを盛り付けます。


軽く塩、コショウをしたら出来上がり!お好みで食べるときにレモンなどをかけてくださいね。

 

今回は4人分の分量になっています。

  キノコは水洗いをしたり、調理の最中に塩分を加えるとクタッとなってしまうので、そうならないように気をつけてね。 サクッとした歯ごたえが大切!

   
トップに戻る  

 

 

● ピーマン、アンチョビ、ツナのカナッペ
  Canape' de Pimiento, Anchoa y Atu'n
 マドリードの北西に、城壁に囲まれた街アビラ(旧市街地)があります。 中世の香りが満ちあふれるこの街では、史跡を訪ねたり城壁に登ったりとすることがいっぱい!でももう1つ、この街で忘れちゃいけないのがバール巡り。 実はタパスの美味しいバールが裏路地にギッシリ! その中の一軒のバールで見つけたのが今月のお料理。 お客の9割がこれを食べていただけあって、よくあるオープンサンドのタイプのタパスだけど、これがめっちゃ美味!

〔材料〕

バゲット     適量
赤ピーマン    4個
ピーマン(緑)  8個
アンチョビ    1缶
ツナ(缶詰・フレーク状でないもの・カツオでも可)  1缶
オリーブオイル  適量   
ワインビネガー(白)  適量


 2種類のピーマンはオーブンで丸まま焼きます。 オーブンの温度は230度〜250度ぐらいが目安、鉄板にオリーブオイルを薄く塗り、まんべんなく火が通るようにたまにひっくり返しながら焼いてください。

 表面が少しこげて薄皮がむけるぐらいまで焼いたら、薄皮をむき、種とヘタを取り除き幅2cmの縦切りにしておきます。

 ツナ缶は汁を捨て、ワインビネガーに水を3割混ぜたものに浸けておきます。

 厚さ1cm程に切ったバゲットにピーマン、アンチョビ(1枚)、ツナの順番でたっぷり乗せたら出来上がり!

 スペインのツナ類はとっても美味しい! 日本ではあまり食べない私もスペインではよく食べます。 もくもく食べる私に、友達のお母さんがつくり方を教えてくれました。

 皮や骨を取り除き軽く塩をした魚の身(カツオやマグロ)を、耐熱性のガラス瓶にギッチリと詰め、お鍋で炊くときには蓋をゆるく締めます(空気の出入りが出来る程度、きつく閉めると爆発するので要注意!!)。 そしてこの状態でグラグラと加熱します。 お湯を張ったお鍋に魚を詰めたビンを並べ入れ約30分煮たら出来上がり! 加熱し終わったらビンを取り出しすぐに(大切!)きっちりと蓋を閉めます。 これで完璧! もちろん常温で日持ちもします。 一度お試しあれっ!

   
トップに戻る  

 

● アサリの漁師風・Almejas a la marinera
スペイン人も魚介類が大好き!
お家でも、バールでも、レストランでも、ワインやビール片手にみんなパクパク!
これもそんなお料理の1つ、スペイン版あさりの酒蒸し。

〔材料〕

殻つきあさり      1kg
たまねぎ        1個
にんにく        2かけ
パン粉(細かいもの)  大さじ2
オリーブオイル     大さじ4
白ワイン(辛口)    100cc
水           100cc
ローレル        1枚
パセリ         適量
塩           適量


 あさりをよく洗います。

 貝をこすり合わせるようにして洗うと殻に付いている細かい汚れもきれいに落ちます。

 たまねぎ、にんにく、パセリはそれぞれみじん切りにします。

 お鍋にオリーブオイルを入れ、熱くなったらたまねぎ、にんにくを入れます。

 きつね色になり始めたら、パン粉とあさりを加え混ぜます。

 続いて白ワイン、水、ローレル、塩を加え、弱火であさりの口が開くのを待ちます。

 すべての口が開いたらパセリを加えひと煮立ちしたら出来上がり!

   
トップに戻る  

 

● コロッケ
つくり方を教えてくれたのは男友達のLuis Miguel君。
同居人のヤロウ達はこれが食べられるなら彼と結婚してもいいんだって!?

[材料〕

たまねぎ        大2
バター         100グラム
小麦粉         1カップ
牛乳          4カップ
生クリーム       適量
ゆで卵         4個
塩           少々
パン粉(細かいもの)  適量
油           適量


 深めのフライパン(または鍋)にバターを入れみじん切りにしたたまねぎを炒めます。

 このときバターが焦げないように火は弱めにしてください。

 たまねぎに火が通ってきたら小麦粉をふり入れさらに炒めます。

 次に牛乳を一気に加えますがこのとき泡だて器で手早く混ぜてください。

 するとなんと、ラクチンにダマなしのベチャメルソース(ホワイトソース)が出来ます!

 塩を加えて味を調え、生クリームで日本の牛乳の水っぽさを補います。

 ゆで卵を荒いみじん切りにしてベチャメルソースにざっくりと混ぜ合わせ、小さな俵型にまるめて小麦粉、とき卵、パン粉の順で衣をつけ、熱した油できつね色になるように揚げます。

 アツアツを召し上がれ!

その他に揚げるとき使う小麦粉と、とき卵を用意してください。

   
トップに戻る  

 

いわしの酢漬け
暑くて食欲のないときはこれっ!

[材料〕

いわし(小ぶりで新鮮なもの)
ワインビネガー

オリーブオイル
にんにく
パセリ


 いわしを手開きにしてバットに並べ、ワインビネガーと水を合わせたもので約1時間、冷蔵庫で寝かせます。

 下漬けをすると漬け汁が濁るので新しいものに取り替えますが、新しい漬け汁にいわしを浸す前に、いわしにかるく塩をしてください。

 にんにくとパセリをみじん切りにし漬け汁に加え、再び1時間ほど冷蔵庫で寝かせると出来上がり。 この時漬け汁にオリーブオイルを加えてもOKです。

お好みでオリーブオイルを振りかけて召し上がれ。

材料の分量は、いわしの大きさやお好みによって変わっちゃうのであえて書いてませんが、ワインビネガーと水を合わせる割合は5:2くらいがお勧めです。

   
トップに戻る  

 

ジャガイモのアリオリソース和え・Patatas al alioli
これはよく飲みに行ったバールの名物タパス

[材料〕

ジャガイモ     大3個
マヨネーズ     大さじ2
オリーブオイル  大さじ1
おろしにんにく   適量

 ジャガイモの皮をむいて6つぐらいに切り、ヒタヒタの油(サラダ油など)で火が通るまで低温でゆっくりと炒めるように揚げます。

 マヨネーズ(全卵使用のもののほうがいいよ)に、オリーブオイルと好みの量のおろしにんにくを加えなじむように混ぜます。

 揚げたてのジャガイモをマヨネーズソース(アリオリソース)で和えたら出来上がり!
ビールやワインと召し上がれ。

 スペイン料理といえばオリーブオイルっていうぐらい好んで使われるけど、料理人のおじ様によるとジャガイモを揚げる時はオリーブオイルじゃないほうがよいそうです。
マヨネーズは手作りだとなお良いです。 このときはオリーブオイルを使ってね。

   
トップに戻る  

 

ジャガイモとタコの煮込み・Guiso de pulpo con patata
スペイン北部のガリシア地方は魚介類の宝庫!
そんなガリシアで「タコ大好き!」と叫ぶ私に友達のお母さんが作ってくれた料理がこれ、ジャガイモとタコの煮込み。

〔材料〕

ゆでダコの足      大2〜3本
たまねぎ         1個     
ジャガイモ        6個
赤ピーマンの瓶詰め・または缶詰    およそ1個分
オリーブオイル      大さじ5
パプリカ         大さじ1
ローレル         1枚
塩             適量


 スペインではタコは生で買ってきてお家でゆでますが、日本ではちょっと大変なので、 ここではゆでたタコを使います。

 まずタコを軟らかくするために、ゆでダコをもう一度ゆでちゃいます。

 お鍋にお湯を沸かし、ざっくりと4つに切ったたまねぎとローレル、そしてタコの足を丸まま放り込みます。

 串がスルッと刺さったらタコとたまねぎをお鍋からあげ、食べやすい大きさに切ったジャガイモを放り込みゆでます。

 ジャガイモがゆであがったら、ゆで汁をジャガイモの頭が出るくらいまで減らし、 ぶつ切りにしたタコの足、食べやすく切ったたまねぎと赤ピーマンを入れます。

 次にパプリカ、オリーブオイルを入れ塩で味をつけさらに煮込みます。

 ジャガイモがちょっと煮崩れるぐらいが食べごろ。

ところで、ちょっと面白い「スペイン版タコのゆで方」をご紹介しちゃいましょう!

おっきなお鍋にたっぷりのお湯を沸かし、生のタコの頭をつかんでお湯にドボッと浸けます。1秒ほどで持ち上げまた浸ける、これを3回以上繰り返し、最後にお鍋に全部ほうり込んじゃいます。 こうするとやわらかく茹られるんだって。 たまねぎを一緒に茹でるのもよくやります。ホントにやわらかくなるんだよ。

   
トップに戻る  

 

チューロス・Churros
最近は日本でも見かけるようになったスペインの菓子・チューロス。 でもなんか違うぞ。
ほんとのチューロスはこれ!
揚げたてにグラニュー糖をかけてそのまま食べたり
ホットチョコやカフェオーレに浸してどうぞ!

〔材料〕

小麦粉       カップ1
オリーブオイル   適量
塩         少々
水         カップ1


 お鍋に水、小さじ1杯のオリーブオイル、一つまみの塩を入れ火にかけます。

 沸騰したらふるった小麦粉を一気に加え、手早く木ベラで混ぜ火からおろします。

 しかしまだ手を休めてはいけません。

 生地がなめらかにまとまるまでこね続けてください。

 木ベラにくっつかなくなったら出来上がり、OKです。

 生地を揚げるためにフライパンに2センチほどの深さで油を入れ温めてください。

 揚げ油はオリーブオイルを使ってね。これは絶対!

 さて、ChurrosをつくるためにはChurreraという搾り出し器を使うのですが

 持ってなくても大丈夫。

 クッキーなどをつくるときに使う搾り出し器に太目の星型の口をつけて代用します。

 温まった油の中に直接絞り込んでください。

 形は一文字、Uの形、フライパンいっぱいにグルグル渦巻きなどお好みで!

 きつね色になったら出来上がり!

ここでチューロスについてちょっとお話。
いつ食べる? ・・・・朝食に食べることが多いけど食べたいときに食べちゃう。
どこで食べる?・・・・Churreri'aという専門店で買ってきたり、家でつくって食べたり、
             Cafeteri'aでも食べたりします。
             チューロスの出店もあるよ。揚げたては最高!
どんなふうに食べる?・ドロッとしたホットチョコに浸して食べるのが
              昔からの習慣だけど、これもお好み!
              ちなみにたくさん食べるとちょっと胸焼けします。

   
トップに戻る  

 

 

ビックリなすび・Berenjenas sorpresa
 そろそろ、なすびの美味しい季節です。 そこで今月はスペインの友達と料理本を見ながらチャレンジした、美味しいなすびのお料理をご紹介します。

〔材料〕

なすび   4個
オリーブオイル 200cc
ツナ缶(正味) 100g
アンチョビ  4枚
粉チーズ    適量

≪ベシャメルソースの材料≫
小麦粉  小匙2
バター  50g
オリーブオイル 小さじ2
牛乳  750cc
塩       少々
コショウ    少々


 まずはベシャメルソースを作ります。

 オリーブオイルとバターをフライパンで温めたら、小麦粉を加え炒めます。

 そこに室温に戻しておいた牛乳を一気に加え、泡だて器で(ポイント!)手早くよく混ぜます。 こうするとダマが出来やすいベシャメルソースも簡単に出来ちゃうんです。

 軽く塩コショウで味付けをし弱火で10分程煮詰めたら出来上がり。 焦げ付きやすいのでたまにかき混ぜてあげてね。


 次はなすびです。

 なすびはヘタの部分を落とし、縦に2つに切って、オリーブオイルで炒め揚げにします。 火がとおったら、キッチンペーパーに上げ余分なオイルをきります 。皮を破らないように気をつけながら、スプーンでなすびの中をくり抜きます。くり抜いた中身はみじん切りに、ベシャメル、シーチキン、アンチョビとよく混ぜ合わせ、中をくり抜いたなすびにこんもりと詰めます。 粉チーズをふり、オーブンで焦げ目がつくまで焼いたら出来上がり!

 お熱いうちにどうぞ!

   
トップに戻る  

 

スペインのソーセージ チョリソ・Chorizo
 日本でチョリソっていうとピリカラソーセージだけど、本場スペインのチョリソは、そんなに辛くないんだよ。 じっくり熟成されたチョリソ作りは難しいけど、フレッシュなチョリソなら結構簡単に作れちゃうから、今月は、自分の家でチョリソを作るスペインの友達に教えてもらった、シンプルなタイプのチョリソのレシピをご紹介!

〔材料〕

豚肉(3枚バラ)       適量
塩              肉1 Kgにつき約20 g
パプリカ(辛くないもの)   塩と同量
ニンニク(お好み)      肉1Kgにつき約6 g
ソーセージ用の腸(直径4 〜 5 cmが理想)
木綿糸


 チョリソはお肉のゴロゴロした口当たりが特徴。 自分で細かく切ってもいいけれど、お肉屋さんで出来る限り大きなひき肉にしてもらうと楽チン!

 ひき肉に塩、パプリカ、ニンニクを加え、よく混ぜます。混ぜ終わったら、冷蔵庫で1日半〜2日寝かせます。

 さて、いよいよ腸詰!

 専用の機械も売っていますが、そんなしょっちゅう作らないんだったらわざわざ買わなくても大丈夫。

 使い終わったマヨネーズのチューブと麺棒(スリコギ)を使います。 マヨネーズのチューブの絞り口にある星型は切り取ってしまって、丸口にします。胴体部は適当なところで横割にし、中はキレイに洗っておきます。

 始めに、腸をチューブの口に、靴下を履くときのようにクシュクシュと寄せておきます。チューブにチョリソのタネを入れ、麺棒で押し出しながら、ソーセージの形にしていきます。木綿糸を使って、1番はしっこは空気が入らないように気をつけながら、それ以外は自分の好きな長さで縛っていけば、出来上がり! ねっ、意外と簡単でしょ。

 

ピリカラチョリソをお好みの方は、辛口のパプリカを加えて下さい。 そんなパプリカ手に入らないよって場合は、代わりに購入しやすくて甘味のある韓国産唐辛子粉をお勧めします。
 出来上がったチョリソは、じっくりとフライパンで焼いて食べると美味しいです。

   
トップに戻る  

 

 

e-mail address: info@arrobaspain.com
Copyright (c) 2000-2024@Spain all rights reserved.