日本で本気の
 ス ペ イ ン 料 理
キッチン

 レストランで食べるのだけがスペイン料理じゃありません。  ちょっと小腹が減ったとき、バールで1杯飲みながらつまむタパス・ピンチョ(おつまみ)や、毎日ママが作る家庭料理も、もちろんりっぱなスペイン料理です。
 そこで、友達のママやバールのおじちゃんに習った料理なんかを紹介します。  お家でスペイン料理を作って食っちゃいましょう!
 材料や調味料は日本で手に入るものに代えてある場合もありますが、本来の味に近くなるようにしてあり、あえて日本人の口に合うようにはしてありません。  あっ、これって手抜き?』ってとこもありますが、実際はママも手を抜いたりします。
 つまり、手の抜きようも すべて本気の

Meche  


 今月の料理: 小イカのトマトソース煮
                Chipirones con salsa de tomate

タパス・ピンチョ編
 サーモンのキノコ添え
 ピーマン、アンチョビ、ツナのカナッペ
 アサリの漁師風
 コロッケ
 いわしの酢漬け
 ジャガイモのアリオリソース和え
 ジャガイモとタコの煮込み
 チューロス
 ビックリなすび
 スペインのソーセージ チョリソ
 ピーマンの詰め物
 ローマ風イカのリングフライ
 カタルーニャ風小イカ炒め
 ポテトサラダ
 ポテトのブラバソースがけ
 パタタス・ア・ラ・インポルタンシア
 三色ピーマンのアンチョビソース

家庭料理編
 うずら豆とパスタの煮込み
 いわしの詰め物
 ポークのトマト煮込み
 野菜の煮込み
 白インゲン豆とベーコンの煮込み
 鶏肉のにんにく炒め
 にんにくのスープ
 カリフラワーのスープ
 タラのトマト煮
 ガスパチョ
 ココナッツの焼き菓子
 お野菜いっぱいのスープ
 鶏のチーズフライ
 アボカドの冷たいスープ
 シナモンクッキー
 イカの詰め物の白ワイン煮
 バナナとイチゴのクリームデザート
 カツオとジャガイモの煮込み

 

 

 

 

 

 
 

・・・・・ 家庭料理編 ・・・・・

 

カツオとジャガイモの煮込み
            Bonito guisado con patatas

 スペイン人は魚をよく食べます。 日本人的にたまらな〜い、いわしの塩焼きも海辺の町ではよく見かけます。 でも、中には日本人には想像もつかないようなものもあります。 たとえば今回のメニューもそう。

〔材料〕

カツオ      500g 
ジャガイモ   500g
魚のブイヨン  600cc
トマト      150g
ピーマン(赤) 150g  
ピーマン(緑) 150g  
たまねぎ    中1個  
にんにく    6かけ
パプリカ    大さじ1
青唐辛子(辛いもの) 1本(※)
オリーブオイル 50cc
塩        適量


 焼きピーマン(赤と緑)を作っておきます。(

 底の厚い鍋に(ホーローや耐熱ガラス、土鍋など)大さじ2のオリーブオイルと、にんにく1かけを丸のままいれ、火にかけます。 にんにくが色づいてきたら、ザク切りにした焼きピーマンを入れ少し炒めます。

 そこにカレーを作るときのように切ったジャガイモ、たまねぎ、細かく切った青唐辛子、魚のブイヨンを加え約13分ほど煮込みます。

 フライパンに、残りのオリーブオイルとにんにく5かけ分のみじん切りを入れ、火にかけます。 弱火で色づくまで炒めたら、パプリカを加え、焦げないように注意しながら炒め、トマトのザク切りを加え、トマトがクタッとするまでさらに炒めておきます。

 ジャガイモを煮ている鍋に、一口大に切ったカツオとフライパンのソースを入れ、5分ほどさらに煮込み、塩で味を調えたら出来上がり。


 辛い青唐辛子が手に入らないときはハラペーニョがいいです。 それも無いって時は最近スーパーで売っている柚子こしょうやグリーンタバスコを代用してください。 焼きピーマンの作り方はレシピの“三色ピーマンのアンチョビソース”を見てください。

   
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 バナナとイチゴのクリームデザート
             Crema de pla'tano y fresa

 クリスマス前から新年まで続くスペインの年越し休暇。 この時期、実家に帰ったりして家族と過ごすスペイン人たちは、日本のお正月同様、いつもに増して食べる食べる、食べまくるっ! おかげでさすがにタフな胃腸もちょっとお疲れ気味・・・。 で、そんな時、このデザートが効くんです! ほどよい酸味でリフレッシュ!!!

〔材料〕

ナチュラルヨーグルト(無糖) 2カップ
バナナ        2本
オレンジの絞り汁  1個分
イチゴジャム  大さじ4
たまごの白身  2個分
砂糖       大さじ2
飾り用のイチゴまたはバナナ  適量


 バナナ、オレンジの絞り汁、イチゴジャムを、ミキサーまたはプロセッサーでなめらかなクリーム状にし、そこにヨーグルトを加えまぜ合わせる。

 たまごの白身を泡立てます。 色が白くなってきたら砂糖を加え、ツノがピンッと立つまでしっかり泡立てます。

 フルーツとヨーグルトのクリームをメレンゲ(白身を泡立てたもの)に加え、泡がつぶれないように優しく混ぜ合わせます。

 ガラスの器に入れ、冷凍庫で10分〜15分冷やしフルーツを飾りつけたら出来上がり!
冷たいうちに召し上がれ〜!


   
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イカの詰め物の白ワイン煮・Calamares rellenos

 さて、今月のお料理はイカの煮物。 難しそうだけど、作ってみるとこれが以外に簡単! トロミのあるソース、プリッとしたイカ、ゲソ入りのひき肉、美味し〜い!!! とってもワインに合うお料理です。

〔材料〕

イカ         6ぱい
牛ひき肉      200g
たまねぎ      大1
にんにく      3かけ
白ワイン(辛口)  200cc
パン粉       大さじ1 
水          適量 
小麦粉       適量
オリーブオイル  適量
塩          適量
パセリ        適量


 イカはワタを取り、皮をむく。ゲソの部分は細かく切っておく。

 たまねぎをみじん切りにして、半分を大さじ3のオリーブオイルで炒める。
 透き通ってきたらゲソとひき肉を加え、軽く塩をして10分ほど炒めたら、詰め物の出来上がり。

 イカの胴体の部分に出来上がった具を詰め、つまよう枝で中身が出ないように止め、全体に小麦粉をまぶす。

 平たいお鍋に大さじ4のオリーブオイルを温め、イカ全体に焼き色をつける。 残りのたまねぎ、ニンニクのみじん切り、パン粉を加え、油がまわったら、白ワインと水を入れ(イカがつかるぐらい)弱火で20分煮る。 塩で味をととのえたら、最後にパセリのみじん切りを加えて出来上がり!


   
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シナモンクッキー・Pastas de canela

 スペイン人ってシナモン好き! アイスクリームやコーヒー、パンやお菓子 etc…ほんといろ〜んな所で目にします。  そういえばあの KETAMA(ケタマ・スペインのアーティスト)もKanela(Canela) y Menta(ミントとシナモン)っていう曲を歌ってます。

〔材料〕

小麦粉          500g
卵             4個
バター(お好みで無塩) 300g
砂糖           300g
シナモンパウダー    小さじ2
牛乳           少々
シナモンシュガー    少々


 平らな台の上に小麦粉で山を作り真中にくぼみを作ります(富士山みたいな感じ)。
そのくぼみに卵、室温に戻したバター、砂糖、シナモンパウダーを入れ、生地がなめらかになるまでよ〜くこねます。
生地をボール状にまとめラップをし、冷蔵庫で2時間ほど休ませます。

 オーブンを170℃に温める間にクッキーの型抜きをします。
生地が台につかないように小麦粉を少しふり、麺棒を使って生地を約1cmの厚さに伸ばして好きな型で抜きます。

 オーブンの鉄板にクッキングシートを敷き、型抜きしたタネをならべ、10〜15分焼きます。
温かいうちに牛乳を薄くぬりシナモンシュガーをふりかけたら出来上がり!

   
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アボカドの冷たいスープ・La sopa fri'a de aguacate

 スペインの冷たいスープというと"ガスパチョ"が有名だけどこんなスープもあるんです!

 アボカドはヘルシーなのに栄養価満点! こんな季節の変わり目で体調を崩しやすいときにはぜひどうぞ!!!

〔材料〕

アボカド      3個
生クリーム     200cc
コンソメスープ   1500cc
シェリー酒     小さじ4杯
レモンの絞り汁   適量
塩、コショウ    適量


アボカドは皮をむき適当な大きさに切り、変色を防ぐためレモンの絞り汁をかけておく。
フードプロセッサーでアボカドと生クリームのピューレをつくる。
ピューレをコンソメスープでのばし、シェリー酒を加え塩とコショウで味を調える。
よく冷やしたら出来上がり!

   
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● 鶏のチーズフライ・Pechugas rellenas

 Rellena(s)・レジェーナ(ス)というのは"詰め物をされた"という意味で、スペインではよく見られるお料理方法です。 で、今月のお料理はそんなスペイン人が大好きな詰め物料理。 お口に広がるリンゴの風味は子供にも大人にも大人気! Quiero ma's !  もっと食べた〜い!

〔材料〕

鶏胸肉          4枚
クリームチーズ     60g
シードラ※        120cc
卵             1個
パン粉(細挽き)      適量
タバスコ、塩、コショウ  適量

つまよう枝


鶏胸肉は包丁を入れ、切り離さないように本のように横開きにします。

クリームチーズにシードラを加えよく混ぜたら、タバスコ、塩、コショウで味を調えます。

出来上がったものを開いた鶏肉にはさみ、つまよう枝で中身が出てしまわないように止めます。
全体に軽く塩コショウをしたら、とき卵、パン粉の順につけ、始めは強火で、その後火力を弱め、中まで火がとおるようじっくりと揚げていきます。
あまり揚げ色が濃くならないように気をつけてください。

つまよう枝を抜いて、サラダを添えて、はい、召し上がれ〜!

※  "シードラ"はリンゴを発酵させて作ったスペインの発泡酒のことですが、手に入らない場合はリンゴを発酵させてつくった炭酸ジュース"シードル"を代用してください。もし"シードル"見つかんないって時は、薄切りにしたリンゴを数枚、チーズと一緒に挟み込むと美味しいです。

   
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● お野菜いっぱいのスープ・Olla huertana
 たった1回しかスノーボードに行ってないのにもう春・・・でもがっかりしてるヒマはないっ!!! だって暖かくなれば洋服がどんどん薄着になっちゃうから。 冬に出来上がった寒さに強いこの体を何とかするために、今月はダイエット向けのお豆とお野菜を使ったお料理を紹介。 水着に向けてがんばるぞ!

〔材料〕

白インゲン(水に戻したもの)  1Kg
トマト     300g
セロリ     2株
たまねぎ    2個
ニンニク     2かけ
西洋パセリ   1枝
ローズマリー  1枝
バジル     適量
フランスパン  適量
オリーブオイル 適量
塩       適量


 トマト(皮はむく)、セロリ、たまねぎは、それぞれ白インゲンと同じぐらいの大きさに切り、ニンニクは薄い輪切りにし鍋に入れます。

 野菜が隠れるぐらい水を注いだら、きざんだ西洋パセリ、ローズマリー、バジルを加え火にかけます。

 沸騰し始めたら弱火にし、塩を加え(煮詰まるので薄めにね)およそ1時間煮込みます。 出来上がりのときのスープの量は始めの半分ほどなので、煮込んでいる途中で少なくなりすぎたときは、水を足してくださいね。

 時間がきたら火を止め、仕上げにオリーブオイルを加え軽く混ぜます。

 器に1cmの厚さに切ったフランスパンを2枚入れスープを注いだら、出来上がり!

   
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● ココナッツの焼き菓子 ・ Rocas de coco
 今年最後のレシピは甘〜いお菓子Rocas de coco ロカス・デ・ココ。

 Roca(s)というのは岩って言う意味。 だから出来上がりはゴロッとした感じでかわいい。 簡単に出来ておいしいから、友達とよく作って食べました。 ぜひ試してみて!

〔材料〕

ココナッツパウダー(半生のもの)  200g
アーモンドパウダー          100g
三温糖(黒砂糖)         150g
白砂糖               150g
卵の白身             4個分
バニラエッセンス          適量
クッキングペーパー  


 オーブンを170℃に温めておきます。

 卵の白身を泡立ててメレンゲを作ります。
 角が立つぐらいになったら2種類の砂糖とバニラエッセンスを数滴加え、砂糖がキレイにとけるまでさらに泡立てます。

 ココナッツとアーモンドを加えたらメレンゲの泡がつぶれないようにやさしく混ぜ合わします。

 オーブンの鉄板にクッキングペーパーをひき、ピラミッドの形(目安としては、底面の一辺が約 4cm高さが約 6cm)にしたタネをならべます。

 オーブンで焼き色が付くまで、だいたい15分ぐらい焼きます。
 まわりがうっすらと色付き、てっぺんが少し焦げるくらいがベスト!

 冷めてから召し上がれ!

 

   
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● うずら豆とパスタの煮込み
                  Cazuela de alubias y pasta
 う〜ん、最近めっきり寒くなってきて、お鍋が美味しい季節になりました。 そこで今月は直訳すると「うずら豆とパスタの鍋(Cazuela de alubias y pasta)」をご紹介しちゃいます。

 寒い季節にぴったりの煮込み料理!

〔材料〕

うずら豆(一晩水につけておく)  250g
マカロニ(ミネストローネに使うショートタイプ)  200g
豚ばら肉   100g
生クリーム   100g
たまねぎ    大1
セロリ     1枝
クローブ    2コ
ローレル    1枚
塩、コショウ  適量


 豚バラは細かく切ります。たまねぎは2つに切りそれぞれにクローブを刺しておきます。 セロリは筋をとり、ザク切りにします。 マカロニは茹でておいてください。

 土鍋かガラス製のキャセロールに、うずら豆、豚ばら肉、たまねぎ、セロリ、ローレルを入れ、水をヒタヒタになるぐらい加えたら、火にかけ沸騰するのを待ちます。
沸騰したら火を弱火にし、たまにさし水をしながら豆がやわらかくなるまで煮ます。

 鍋からお玉に1杯分を取り出し、生クリームを加えフードプロセッサーなどでピューレ状にし、鍋に戻します。 マカロニを加え5分煮たら、出来上がり!

お豆はグラグラと躍らせながら煮ると皮がはがれてしいますので、弱火でやさしく煮てあげてくださいね。

   
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● いわしの詰め物・Sardinas rellenas  
 夏です。暑いですねぇ〜。食欲が減退しがちのこんな時期にお勧めなのが、今月のお料理。よく冷えたビールや辛口の白ワインと一緒に美味しく食べて、この暑さを乗り切っちゃお〜っ!

〔材料〕

いわし(中くらいで新鮮なもの)  8匹
トマト(よく熟したもの)    大2個
ピーマン(緑)    4個
にんにく      1かけ
パセリ        適量
オリーブオイル  100cc
粉チーズ       40g
パン粉        25g
塩          少々
コショウ       少々


 いわしは頭、内臓を取り除き、ひらいて中骨を取り除きます。
 その後、軽く水洗いし、キッチンペーパーで水分を取り、塩コショウをしておきます。

 トマトは皮と種を取り除き、ピーマンは種を取り除き、それぞれ細かく(ミックスベ ジタブルぐらいを目安に)切ります。にんにくとパセリはみじん切りにします。

 フライパンにオリーブオイルを50cc入れ、にんにく、トマトとピーマンを炒めます。
 火が通ったら粉チーズとパセリを加え(仕上げに使う飾りの分は残しておいてね)軽く塩で味をつけ、混ぜ合わせたら具は出来上がり。

 具を8等分し、いわしで巻きます。(頭のほうから巻き、尻尾が外に出るようにしま す)

 耐熱容器にオリーブオイルを塗り、巻き終わったいわしを並べます。
 お好みで塩、コショウで味をつけ、残りのオリーブオイルを振り入れたらパン粉を全体に降りかけ、オーブンに放り込みます。約20分で出来上がり!

 オーブンから取り出し、残りのパセリを振りかけたら、さあ後は食べるだけです。

   
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● ポークのトマト煮込み・Cerdo con tomate  
 留学中はテレビも大切な勉強の友! ドラマやクイズ番組はもちろん、食いしん坊の私には、お料理番組も欠かせないものでした。 今月のメニューはそんなお料理番組からの1品。 簡単で、材料が安くって、しかも美味い! パンが進んじゃうお料理です。

〔材料〕

豚肉(かたまり)  750g
たまねぎ      大1個
にんにく      3かけ
にんじん      250g
トマトの水煮    800g(ジュースも含めて)
パセリ       適量
オリーブオイル   適量
塩         少々
コショウ      少々


 たまねぎは大きめのみじん切り、にんじんは皮をむき縦に4つに切った後3mmの厚さに切ります。
豚肉はスペイン風のちょっと大きめ、3cm程の角切りにします。
にんにくは皮をむいて、つぶしておいてください。

 お鍋(出来れば土鍋かガラス製のもの)にオリーブオイルを入れ、たまねぎが色づくまで炒めます。 次に豚肉を加えて炒め、軽く塩コショウをし、最後ににんじんを加えます。
程よくオイルがなじんだら、にんにくと粗く切ったトマトの水煮をジュースごと加え、蓋をし、弱火でじっくりと煮込みます。 焦げ付かないようにたまにかき混ぜてくださいね。

 煮汁が半分ほどに減り、トローリと美味しそうになったら、みじん切りにしたパセリを加え、かき混ぜたら出来上がり!

お鍋は金属のものより土鍋がいいです。 じっくりと熱が伝わるので、お肉がやわらかく仕上がるのです。
茹でたジャガイモを添えたり、茹でたグリンピースを最後に加えて一煮立ちさせてもおいしいよ。

   
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● 野菜の煮込み・Pisto Manchego  
 初めての留学先はバレンシア。 病み上がりで食欲も無かった挙げ句、スペイン語がしゃべれないという状態で身も心も弱りきっていた私を救ったのがこのお料理でした。 てなわけで、今月はわたしのファースト・スペイン料理をご紹介!

〔材料〕

なすび        4
赤ピーマン     大2
ピーマン(緑)    4
たまねぎ      大1
ズッキーニ     2
トマト         大3
オリーブオイル  適量
塩          適量


 まずは下準備。

 なすび、ズッキーニは厚さ4mm程度のいちょう切り。 ピーマン、たまねぎはそれぞれ1.5cm程の角切り。 トマトはザク切りにしておきます。

 お鍋にオリーブオイルを入れ火にかけます。 オイルの量の目安は普段より多めでね。 スペインでは結構たっぷり使うのです。

 まずはたまねぎを軽く色づくまで炒めます。 なすび、ピーマン、ズッキーニを加え軽く火が通るまで炒めたらトマトを加え、そのまま野菜がクッタリするまで煮込みます。 お塩で味を調えたら出来上がり!

 出来たてアツアツはもちろん美味しいけど、時間がたつと味が馴染んでより美味しくなります。
 暑い季節には冷蔵庫でひやしておくのもおすすめ。
 生ハムやベーコンを加えればより味に深みが出るし、出来上がりにゆで卵を荒く切って加えればボリュームもアップ!

   
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● 白インゲン豆とベーコンの煮込み・
        Judi'as blancas con tocino
 
 白インゲン豆っていうと日本人の私たちは甘い和菓子を思い出してしまうけど、スペインでは煮込み料理によく使います。 あのねっとりした舌触りがなんとも言えず後をひいちゃうんだよね。

〔材料〕

白インゲン豆(水に浸けておいたもの)   400g
ベーコン(かたまり)   300g
にんにく       2かけ
たまねぎ       大1
オリーブオイル    適量
パプリカ       大さじ1
塩          適量


このお料理は決して難しくないんだけど、ちょっと準備が必要です!

白インゲン豆は一晩水に浸けておいてくださいね。

さて、お豆の準備が整ったら後は簡単!

お鍋にオリーブオイルを入れにんにく(薄い輪切り)を色づくまで炒めます。

そこに、たまねぎ(荒いみじん切り)、ベーコン(1.5cmの厚切)を加えさらに炒めます。

程よく火が通ったらパプリカを加え軽く炒め、お豆と水を加え、やわらかくなるまでじっくり煮込んだら出来上がり!

   
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鶏肉のにんにく炒め・Pollo al ajillo  
日本もスペインもまだまだ寒い!そして、寒い季節はワインがうまいっ!
ってなわけで今月はワインがすすむお料理をご紹介。
レオン大学女子寮のお母さん"ロリ"のお得意料理だった、これっ!

〔材料〕

鶏のもも肉      2枚
にんにく       2かけ
白ワイン       大さじ3
オリーブオイル    適量
塩          適量
ローズマリー     1枝


鶏のもも肉をひと口大に切り分け、塩をしてください。

味付けは鶏もも肉にする塩だけなので、少し強めで!

フライパンに少し多めのオリーブオイルを入れ、

薄い輪切りにしたにんにくを加え火にかけます。

オイルが温まったら鶏肉を加え中火でじっくりと焼いていきます。

鶏肉においしそうな焼き色がついたらローズマリーを枝ごと加えます。

ローズマリーの香りがたってきたら強火にし、白ワインを振り入れます。

ワインのアルコール分が飛んだら出来上がり!

   
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にんにくのスープ・Sopa de ajo  
私が住んでいたレオンの冬はとっても寒い。
でもそんなレオンにも週末はやって来るのさっ!
氷点下になる夜をディスコ用の薄着で乗り切るには、お出かけ前にこれを食べなきゃね。
キスの予定がある人はお相手とお2人でどーぞ。

〔材料〕

にんにく      10かけ
生ハム(又はベーコン) 4枚
卵         4個
オリーブオイル   大さじ7
パプリカ      大さじ1
塩         適量
バケット      8切れ
水         800cc


お鍋にスライスしたにんにくとオリーブオイルを入れ、火をつけます。

にんにくが色付きだしたら細かく切った生ハム(又はベーコン)を加えます。

ほどよく炒めたら、パプリカ、そして水を加えます。

味付けはお塩で。少し濃い目の味付けで「スペイン」っぽくしてね。

スープに卵を割りいれます。

半熟になるのを待つ間に、バケットを食べやすい大きさにちぎってスープ皿に入れます。

そこにアツアツのスープと半熟卵をかけます。

卵をくずしながら召し上がれ!

   
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カリフラワーのスープ・Sopa de coliflor  
そろそろ秋。夜も涼しく過ごしやすくなってきましたね。
そこで今月はお野菜の煮込み料理をご紹介!ちょっと癖になる味です。

〔材料〕

カリフラワー       1かぶ
ベーコン(かたまり)  お好み     
にんにく         2かけ
パプリカ         適量
オリーブオイル     適量
塩             適量


 にんにくは荒めのみじん切り、ベーコンは5ミリほどの厚さに切りそれをまた5ミリぐらいに切る、つまり太いマッチ棒の軸みたいな感じ(?)です。

 カリフラワーは食べやすい大きさに分けておきます。

 鍋ににんにくを入れ、少し多めのオリーブオイル入れ火をつけます。

 にんにくに少し色がついてきたらベーコンを入れさらに炒めます。

 カリフラワーを入れ、ヒタヒタになるぐらいの水を注ぎます。

 煮立ってきたらパプリカを入れます。

 目安は大さじ1ぱい以上、しっかりとオレンジ色にしてあげてください。

 そして塩で味を整えやわらかくなるまでゆっくりと煮込めば出来上がり。

 マヨネーズを添えて暖かいうちに召し上がれ。

   
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タラのトマト煮・Bacalao con salsa de tomate 
思ったより簡単に出来る。

〔材料〕


生ダラの切り身  4枚
完熟トマト     大1個
たまねぎ      小1/2個
ピーマン      1個
オリーブオイル  大さじ1
塩          少々


 土鍋(広くて浅いタイプ)またはキャセロールを使います。

 金属系のおなべはあまり向かないのでお勧めしません。

 まずたまねぎ、トマトを荒いみじん切りにします。

 トマトの種や皮が気になる人は取り除いてね。

 土鍋を中火にかけ、オリーブオイルとたまねぎを入れ軽く炒めます。

 そこにトマトを加え軽く塩をして、木杓子で混ぜながら火を通します。

 野菜から水分が出てきたら、半分に切った生ダラと荒みじんに切ったピーマンを加えて軽く混ぜ、火を弱火に落としぶたをし、軽く煮込んだら出来上がり。

 お好みによってバージンオリーブオイルを軽く振り、パンを添えて召し上がれ。

日本のトマトはスペインのものより甘味が少ないので、好みによってお砂糖をちょっと加えてもおいしいです。  タラを入れたらあまり煮込み過ぎないで。 パサパサになってしまいます。

   
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ガスパチョ・Gazpacho  

[材料]

トマト     大1(スペインサイズでよーく熟したもの)
キュウリ    2/1
ピーマン    小1
  (トマトの甘みが少ないときは赤ピーマンを使うと○、
         好みによって緑と赤をブレンドしてみて)
タマネギ    1/4(辛いのが苦手だったら少なめに)
オリーブオイル 大1
パン   (食パンなら白い部分の1/2、でもフランスパンに白い部分がベスト)
ワインビネガー 大1/2
塩       少々
クミン     少々(好み)
ニンニク    お好みで


作り方はいたって簡単。
トマト、キューリ、ピーマン、たまねぎをそれぞれ適当な大きさに切り
ミキサーに入れてスイッチオン。
なめらかになってきたら
パンの白い部分を少しずつ加えて好みのとろみをつけ
調味料のワインビネガー、オリーブオイル、塩、クミンを加え
もう1度良く混ぜて出来上がりです。

 臭みが気になる場合は、キュウリの皮を少しむいたり、クミンを少し加えるのもいいそうです。
パンは様子を見ながら加えるのが正解だと思います。
結構どろっとしてます。水は加えないようです。
分量はだいたいの目安なので好みで変えてみて下さい。
私個人としてはトマトが多い方が臭みも少なくていいと思います。

   
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