スペインには、市内の交通機関として地下鉄、バス、タクシー、各都市間を結ぶ交通機関として飛行機、鉄道、長距離バスなどがあります。なお、自分で運転する自動車は市内・都市間移動ともに便利な手段ですが、スペインでの運転に馴れるまでは多少の時間を要します。

《飛行機》

大都市であるマドリードやバルセロナを中心に、スペイン国内各地方都市への航空路が整っています。マドリードから各地への飛行時間は、カナリア諸島などを除き、ほぼ1時間程度です。またマドリード−バルセロナ間では、頻繁にシャトル便が運行されています。

！注意！

予約が要らないマドリード−バルセロナ間のフライトはもちろん、その他の路線でも、当日になってのフライトのキャンセルやオーバーブッキングなどが少なくありません。飛行機を利用される際には、十分に時間に余裕を持たれてください。

空港は人が多く集まるところですので、スリや置き引きなどの危険も高くなります。チェックイン手続などの際にも、荷物から目を離さないようにしてください。

日本からの到着やスペインからの出国に空港を利用される場合、防犯の点から、市内との移動にはできるだけタクシーを利用されることをお勧めします。

《鉄道》

スペイン国鉄は、"RENFE"（レンフェ）と呼ばれます。長距離路線には、寝台車なども用意されています。またマドリードからセビージャ方面へは"AVE"（アベ）、マラガ方面へは"TALGO"（タルゴ）、バレンシア方面へは"ALARIS"（アラリス）が運行されています。RENFEの駅にある窓口や旅行代理店などで予約することができます。

→ 関連HP：http://www.renfe.es/

！注意！

鉄道自体は安全で快適なものですが、人が多く集まるターミナル駅ではスリやひったくりにご注意を。

寝台車は便利ですが、女性の一人旅にご利用になることはお勧めいたしません。

　各都市間を結ぶバス路線が整っています。一般的に、鉄道より時間はかかりますが、比較的に料金は安くなります。バス自体は、日本の長距離バスと同様に快適だと言って良いでしょう。バスターミナルや旅行代理店などで予約することができます。

！注意！

　人の多く集まるバスターミナルでの、スリやひったくりには注意してください。

　旅行者の方は日本で発行される国際免許証で運転が可能。車は日本とは異なり、右側通行。左折の場合、直角に曲がる交差点形式よりも、いったん右側の引込線に入ったりロータリー形式で曲がることが多い。郊外の道路はまず快適に走行できるが、市内は一方通行が多く、地図が必携。また市内も路上駐車車両が溢れているので、走行に注意。一般的に、運転はかなり荒いです。

！注意！

　スペインでは、ほとんどがマニュアル車です。現地ではもちろん、日本から手配をしてもオートマチック車は確保できないことが多いので、マニュアル車に慣れていない方はどうぞご注意ください。

　駐車時は、必ずカー・ステレオを外し、車内にバッグやサングラスなどの物品を残さないようにしてください。路上駐車はできるだけ避け、駐車場があればそれを利用されることをお勧めいたします。長期間利用されるようなら、盗難防止器具を購入して利用するようにされると、より安心できます。盗難防止器具を使わない場合、エンジンキーを抜いた後ハンドルを回し、ハンドルをロックさせておくという程度の事はやっておいた方が良いでしょう。現地で路上駐車してある車を見てみれば、皆そのようにしてあることが わかるはずです。

　信号停止時にはドアをロックをし、また窓を大きく開けたままにしないようにしてください。短時間でも車を離れる場合には、必ずロックを。助手席に誰か残したとしても同じです。

　一般的に、市内・郊外を問わずかなりのスピードで走行する車が多いです。くれぐれも運転にはご注意ください。