留学の秘訣教えます


16. 授業初日(1)

 いよいよコース開始。
 そして初日からかなりテンパっている自分。
 授業が終わる頃にはもうぐったり、“ばかばか、自分のばか!”的気分で帰宅の途につく…そんな日々を毎日繰り返しました、または繰り返しています、という話をよく聞く。
 その落ち込みの原因はどこにあるか?以下少し書き出してみた。

 授業はスペイン語で行われる
 …何を今更、といわれそうなのだが、例えば日本でずっと日本語による授業、個人でテキストなどを使って勉強してきた人、もしくはまったくのゼロの状態で渡航された方が、知っていながらも愕然とする瞬間である。 “スペイン語が分からないから勉強しに来ているのに、その分からないスペイン語で説明されても…”という矛盾が生まれる。 そして必ずしもすべての学校がABCから始めてくれるわけではない。

 何を言っているのかさっぱりわからない
 ある程度準備のための勉強をしてきたという自負がある人でも頭が真っ白になる瞬間。 恐らく自分以外のクラスメートは全員理解しているようで、談笑が起こったりしている。 質問されてもその意味さえ分からず、とまどって授業の流れを止めてしまう。

 先生の喋りが怖い
 ただでさえわからないのに、やたらでかい声、それにこちらを直視して“理解しているのか? Si'とNoどっちだ!”と聞いてくる。 あまり質問に答えられない自分は微妙に飛ばされているようだ。

 それなのに宿題の答え合わせで完璧回答の自分がいる
 “文法上手の会話ベタ”というベタな日本人学生の典型に陥っている自分が悲しい。 睡眠時間を削って辞書で単語を調べて完成させたプリント。 でも答え合わせは15分で終わり…脱力感が走る。

 ここまで読んで“そうそう!”と力強くうなずく留学生の方も多いのではないだろうか。

 そういう私も、コース開始当初“宿題”の単語がわかるまで3日はやらずにぼーっとしていた、休日の振替授業を知らず欠席、クリスマス長期休暇の存在を開始三日前に知って驚くなどなど、自分でも当時の自分に突っ込みたくなるような武勇談を持つ。

 その当時から相当な時間が流れ、こんな“留学の秘訣”などという大それた名前のコラムを書いているのだから人生わからない。 そしてアドバイス…となると、数多くの“外国語勉強法”などの本や、専門家の方の書かれた書誌が豊富なので、そちらを参考にされることをまず勧めたい。

 このコラムではスペイン語文法解説をする術もなく、“この勉強法で一発!”みたいな特効薬のようなノウハウを公開することもできない。 ただ、毎日の留学コンサルタントの中で数多くの方々の体験談を耳にし、自分のダメダメ留学生時代を昨日のことのように思い出すことの多い日々の中で、

 “こんな感じで行けば少しはリラックスして勉強を続けていけるのでは…”とか、
 “こんなことが学習する上での足かせになっているのでは…”
と、今更気がつくことがいくつかある。

 次回より、それらのことを少しずつ話していけることが出来たらと思う。
すでに留学生活を開始され、“こりゃだめだ!”と投げ出したい気分になっている方にとっても、ちょっとした元気の回復剤になれば…との願いを込めて書いてみよう。

 

後藤 美智子
留学の秘訣 《目次》 15. 安全な留学生活を過ごすために


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