渡航情報 2004年2月 

在スペイン日本国大使館・領事班より

● 2003年におけるスペインでの邦人被害状況について


1.2003年邦人被害状況

 2003年における当館及び在バルセロナ総が取り扱った邦人旅行者等の援護件数は、355件で前年の372件に比し5%減少しました(当館171件で前年の217件に比し23%減少、在バルセロナ総184件と前年の155件に比し19%増加)。

 特にスペインにおける邦人旅行者等が被害に遭う最大の特長である首締め強盗は、2003年においては両館合わせて87件(当館80件、在バルセロナ総7件)と前年の131件(同111件、同20件)に比し34%減少しました。

2003年 在スペイン
大使館
在バルセロナ
総領事館
首締め強盗 80  7  87
置き引き 36 73 109
ひったくり 17 18  35
すり 17 32  49
その他
(車上狙、寸借、偽警官等)
21 54  75

2003年取扱計
(内、首締め強盗)
171
(80)
184
(7)
355
(87)
2002年取扱計
(内、首締め強盗)
217
(111)
155
(20)
372
(131)

(1)被害多発場所

i)

 マドリードでは、観光スポットであるスペイン広場、マジョール広場、プエルタ・デル・ソル、王宮、プラド美術館周辺、グランビア通り等の旧市街地や空港、駅、バスターミナル、地下鉄、特にアトーチャ駅周辺、及び日本人が良く利用するホテル(ロビー、レストラン、ホテル前の路上)・ホスタル(入り口付近、エレベータ内)等です。

ii)  バルセロナでは、観光スポットである旧ゴシック地区、モンジェイックの丘やマド リードと同様に空港、駅、地下鉄、バスターミナル、日本人がよく利用するホテル(ロビー、レストラン、ホテル前の路上)です。

(2)被害発生時間帯

 マドリード及びバルセロナも14時から17時までの時間帯(当国の昼食時)が多く、この間に被害に遭った者は80人(全体の23%)でした。特にマドリードでの首締め強盗は、土・日曜日及び祝日の前記時間帯に多く発生しており、8割弱を占めています。また、午前7時台にも、朝の散歩の際、10人が被害に遭っています。

(3)旅行形態

  被害者は、個人旅行者が圧倒的に多く315人と全体の89%を占めており、ツアー旅行者は、40人と全体の11%でした。

(4)年代・性別

  被害者の内最も多い年代は、両館合わせて、20歳代で125人(全体の35%)、次いで30歳代で79人(同22%)でした。性別では、男性202人(全体の57%)、女性153人(同43%)でした。


2.

 以上のとおり、2003年、邦人犯罪被害の発生率は低下したと考えられます。
 首締め強盗件数は著しく減少しましたが、未だ首締め強盗は月平均6件強発生しており、また、被害に遭った邦人旅行者の殆どは、マドリードで首締め強盗が多発していることをガイドブック等で承知しているにも関わらず事件に遭っているのが実情です。

 当館としては、スペイン当局、特に警察当局に対し万全なる安全対策を講じるよう引き続き働きかけていきますが、皆様におかれましても引き続き十分な注意をお願い致します。

 

以 上



 
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