8月21日の日曜日、何年ぶりかで海へ遊びに行った。
行き先は、葉山の一色海岸。 御用邸のすぐ裏手にあるビーチだ。
メンバーは、スペインつながりの友人Mさんと、Mさんつながりで知り合った在日ペルー人3人、彼らが集まるペルー人教会つながりのMさんの友人3人(日本人)、Mさんの妹さん夫婦、そして私の総勢10人。 内訳は日本人7:ペルー人3だけど、日本人7人のうち4人はスペイン語がわかるし、ペルー人3人も日本語が大体出来る。
ペルー人の3人には私も半年くらい前に一度会ったことがあり、みんなちゃんと覚え
ていてくれた。
まずはMさんの妹さん夫婦の家(逗子)に集合し、路線バスに乗って葉山へ向かう。 海沿いの旧道をのんびりと走るバスの車窓からは、葉山マリーナのヨットや、ソフトクリーム屋さん、軒先に浮き輪やら何やらが並べられた昔ながらの店などが流れていく。 そして建物と建物の間に海がキラリと光るたびに、小学生の夏休みのような、うきうき、どきどきした気分になっていく。
葉山のバス停で降りると、そこは御用邸のすぐ前。 守衛さんが立つドーンと立派な門を見て、ペルー人のみんなは「これは何?」の表情。 「"御用邸"ってスペイン語でなんて言えばいいのかな?」「Palacio(宮殿)?」「Chalet(別荘)とか?」「なんか違うよね」ブツブツ言う私たち日本人。 まあ難しく考えていても仕方がないので、適当に「casa
del emperador para verano(天皇の夏用の家)だよ」と言ってみたらすぐわかってくれた。
もしかしたら日本語のまま「ゴヨウテイ」って言っても彼らならわかったかもしれないけど、私にとってはこうしてスペイン語が話せることそのものが楽しい。 それに、両方の言葉がわかる相手だからこそ、お互い安心して話せる。 スペイン語がわからなければ日本語で、彼らも日本語がわからなければスペイン語で。 傍から見たら不思議だと思うけど、かなり混ぜこぜの会話だ。
スペインでは使わないスペイン語や、中南米の料理の話、音楽やお祭りの話など、「スペイン語」を通じてスペイン以外のいろんな世界が広がっていく。
みんなでビーチサンダルをぺったぺったと鳴らしながら、御用邸の脇にある細い小道に入っていくと、足元は熱い砂に変わり、そのすぐ先がビーチだった。
夏の暑さはまだまだ真っ盛りだけど、お盆を過ぎた海はどことなく落ち着いていた。 特に、この辺は近くに電車の駅がなく交通が不便なせいもあるのか、同じ神奈川県の海でも、江ノ島や鎌倉のような湘南エリアと違って人も店も少なく、落ちているゴミも少なく、年齢層も高めで大人向け、通好みの海という気がする。 実際、「葉山に来てしまうともう湘南には行けない」という人も多いそうだ。
ここの海の家で、Mさんの義弟さんは週末コックをしている。 海の家といっても昔風な堅苦しい建物ではなく、エスニック風の食堂というか中南米の屋台みたいな感じ。 砂浜の上にテーブルとカウンターを設置したオープンな雰囲気で、カウンターには世界各国のお酒が並んでいる。 サルサやボサノバの流れるお洒落な海の家の一角を陣取り、午後の日差しに光る海を眺めたり、海に入って遊んだり(クラゲもいたけど)、美味しいエスニック料理を食べたり、おしゃべりしたりとのんびりと一日のプチ・バカンスを楽しんだのだった。
いくつになっても、やっぱり海は楽しい。そう感じた久し振りの夏の海だった。 |