ちょっと前のわたしたち

【No.213】2月1日 Maki * 【No.214】2月9日 むく
【No.215】2月15日 かおる * 【No.216】2月22日 Taka


No.216

2月22日 Taka(東京)

 いろいろなことがあった。 2005年を迎えて、いろいろなことがあり過ぎた。 元気でいてくれなくちゃ困る、そう願った友達がどこか遠くへ、二度と戻らないところへ逝ってしまった。 喧嘩しては笑って、喧嘩しては嫌いあって、また喧嘩する……。 スペインについて。 仕事について。プライベートについて。 いつだって別の意見を主張し合い、互いに折れなかった。 そうして嫌いあう部分がいっぱいあったはずなのに、なぜか別れ際にはいつも互いの将来について語り合った。 なぜか「次はいつ会う?」とまた会う日を探していた。たぶん、かけがえのない同志だった。

 どうしてあんなこと言ったんだろう? どうしてあんな態度をとったんだろう? どうしてどうして……。 尽きない後悔でいっぱいだった1月。 ぽっかり空いてしまった心の穴がどうしても埋まらなかった。 謝りたい気持ちと怒りたい気持ち。 そのどちらも伝えられない現実を前に苦しかった。 私に何をして欲しい? そう何度も問いかけてみた。 もう居なくなってしまった彼女のために、私に何が出来るのかと考えれば考えるだけ無念さがつのった。

 2月に入り、私は誕生日を迎えた。 これを機に気持ちを切り替えようと、急きょ友達を誘ってスペインレストランで飲んだ。 集まってくれたほとんどが彼女とも共通の友達だった。 みんな、仲間を亡くした現実をどう受け止めたらいいのか必死だった。 だから、みんなで一緒に立ち上がっていきたい、そう思った。

 「ぷわーーーっと楽しくやろう!」
  誕生日は本当に、そのとおりに楽しい夜となった。 ワインもボトルで10本以上空いた。 ワハハ、ガハハ。 久しぶりに心の底から笑いあって、友達っていいな! と心からそう思えた。 元気出していこー! おうー! ってな気持ちでいっぱいになった。 ありがとうーーーと大声で叫びたかった。

 あの夜を境に、私のなかで何かが少し変わった。 具体的に何が変わったのかはわからない。 でも、彼女の事が少し吹っ切れた。 吹っ切れて、あらためて彼女をひきずった人生も悪くない、そう思えた。 ひきずって忘れないでいたいと思った。 彼女に教えられたこと、彼女の死が教えてくれたことを忘れたくない。

 私はいま小さなアルバムを作っている。 彼女と過ごした10年もの歳月を思い出しながら。 きっと生きていたら、「その写真はいまいち!」などと憎まれ口を叩くに違いない。 編集長が睨んでいるぜ……そう思うと、アルバム作りもらくじゃない(笑)。

 

No.215

2月15日 かおる(マドリード)

 この冬は久しぶりになんどか風邪をひいてダウンした。
  全国的に風邪のはやるこのシーズン、風邪薬のTVコマーシャルもやたら目につく。 そんなCMをぼんやり見ていて、あれれ?と思った。
  ずいぶんと日本のTVコマーシャルを見ていないけれど、こんな感じの風邪薬コマー
シャル、あったかな?と。

 さて、質問。 日本とスペインの風邪薬コマーシャルにおけるコンセプトの違いは???
  解答。 なんと、スペインでは積極的に風邪を克服して、人生を楽しもう、と呼びかけるのですよ。 その例をご報告

  例1  
 

「A君は風邪をひいていたけれど、XXを飲んでB君のパーティに行きました。 Cさんも風邪をひいていたけれど、XXを飲んでB君のパーティに行きました。 そこで二人運命的に出会って・・」

 
     
  例2  
 

「雑誌でお買い物チェック? それともホントにお買い物を楽しむ? テレビでコンサート鑑賞?それともコンサート会場で楽しむ? お家でパッド・ゴルフ? それとも・・・  OOOは風邪の諸症状を抑えます。」

 

 他にもあったと思うけれど、なんと風邪の症状を薬で抑えて遊びをエンジョイしましょう!!!というアピールが多いこと!

  もし、同じようなコマーシャル企画が日本であったとしたら、「Kさんは、風邪をひいていたけれど、WWWを飲んで大事な仕事のプレゼンテーションに出席できました。 そして、結果は大成功!」ってな、感じになるかも。 風邪を克服してでもがんばらなくてはいけないことは、たいていの場合仕事であって、遊びではないのだから・・・

 たぶん、スペインでも後者のような仕事に穴あけられない!って風邪薬を飲むケースはちゃんとあるのですよ、しかもかなり多く。(私のケースです) でも、そんなコマーシャル、ホントにスペインでやってしまったら、あまり受けないのだろうな、とも。

 遊びを楽しむために風邪薬を飲むのであっても、仕事で一踏ん張りが必要なのであっても、春はもうすぐ目の前。
みなさまもお大事に!

 

No.214

2月9日 むく(マドリード)

 先日、弟の嫁さんから電話があった。 両親が今年金婚式を迎えるのでその記念に母をぜひスペインに連れて行きたい、という内容であった。 前々から誘ってはいたのだが、外国旅行などにはあまり興味がない家族であり、長時間飛行機に乗って出かけることなど考えてもみなかったようだ。 足腰がまだ丈夫なうちに連れ出そうと、弟の嫁さんが無理やり引っ張ってくる。 まぁ、自分も行ってみたいというのが本音でもあるらしいのだが。

 一行は4人。 母と弟の嫁さん、姪と甥。姪はわが家系では珍しく外国が好きで、小さい頃から英語、ドイツ語、韓国語、スペイン語を独習しており、海外にもう何度も行った経験を持っている。 甥も比較的好奇心の強い方である。飛行機嫌いな男連中、父、弟、もう一人の甥は当然のごとく留守番である。

 当初は5月の連休を利用してスペインに来ようというアイデアであったらしいが、農繁期でもあり、また姪の大学の学期中でもあるので7月末頃になるようだ。 7月には家内と子供が一時帰国する予定であり、日程を合わせて来させようかなどと考えている。

 年月といえば、大学時代の恩師が退職されるらしい。 僕が入学した当時はまだ助教授だった先生で、スペイン語会話クラブの顧問をされていた。 研究室にもよくお邪魔したり、教職員食堂へも度々ご一緒させていただいたことを記憶している。 学生の就職活動にも熱心で、僕が今の会社に入社したいと思ったのもこの先生の推薦によるものであった。

 大学を卒業してからの年数を数えてみると、先生がもう退官されてもおかしくないほどの時間が過ぎていることに今更ながら気付かされる。 両親が結婚50年ということは自分も『敦盛』に謡われている年数を生きてきたということである。 若い頃には自分の人生は50年と思い込んでいた、それ以降はおまけの人生だと思っていたのである。 いざその時を迎えて、すぐには自分の人生を終わらせることの出来ない事柄が発生したようである。

それはまた次の機会に述べるとしよう。

 

No.213

2月1日 Maki(横浜)

 来週、2月11日に、高校時代の学年同窓会がある。 私の高校は1クラス平均50人で1学年12クラスというジャンボ校だったので、もし学年全員参加したら600人(!)という大規模な同窓会。 まあそのうち何人が参加するのかわからないけれど、毎回とりまとめてくれている幹事さんには本当に頭が下がる。

 この同窓会は20歳の成人式の日から5年ごとに行われていて、前回の25歳の年(というと今何歳かバレバレよね)には私は参加できなかったので、今回は2回目の参加。普段連絡を取ったり会ったりしている友人はほんとに数人なので、10年ぶりに会う人がほとんどだ 。楽しみであると同時に、10年という歳月の間にみんなと自分がどう変わっているのか、ちょっとドキドキでもある。 それだけの大人数、もともと全員の名前と顔が一致しているわけでもないし、「わー、久し振りー!元気?」なんて言いながら、お互いに心の中で「えーっと、えーっと、名前何だったっけ?」なんてことになる可能性大。卒業アルバムでも見て予習しておこうかと思うくらい。 でも、変わっているというのは、もちろん外見だけの話ではなくって、立場とか生活という意味のほうが大きい。

 私自身、この10年間は本当に変化が大きくて、どう転んでも「平凡な10年」「安定した10年」とは言えない、言ってみれば波瀾万丈の10年だった。 駆け抜けるように過ぎていった20代の10年間を経て、高校時代におなじような時間を過ごしていた友人も、今は全然違うところに住んでいたり、全然違う仕事をしていたり、結婚して名前が変わっていたり、父親・母親になっていたり、もしかしたらものすごく有名人になっていたりするのかもしれない。 もちろん、会って話をすれば中身は全然変わっていないのだろうけど。 これをきっかけに、たまには飲みにでも行けるメンバーが増えれば嬉しいなぁ。

 そんなことを考えていた最近。 たまたま以前から登録していた「この指とまれ!」という同窓会サイト(自分の母校と卒業年度を登録しておくと、登録している同窓生の間だけで名前が公開されてWEB上で連絡ができるサイト)で、同じクラスだった人から「久し振り!」というメールが届いた。 登録はしておいたものの実際にメールが届いたのは初めてだったので、「おおっ!」とビックリしてしまった。 だって、登録リストにあった何十人もの名前、同学年とはいえあんまり知らない人、特別仲良くなかった人ばっかりだったから。 その人も同じだったみたいで、「いやー、やっと知ってる名前見つけたよー」なんて書いてあった。 そう、ジャンボ校すぎるのも困りものなのである。 はてさて、10年ぶりの学年同窓会、一体どうなることやら。 楽しみ。 ドキドキ。

 

 

ちょっと前のわたしたち

2008年2008年9月2008年8月2008年7月2008年6月2008年5月2008年4月2008年3月2008年2月2008年1月

2007年2007年12月2007年11月2007年10月2007年9月2007年8月2007年7月2007年6月2007年5月2007年4月2007年3月2007年2月2007年1月

2006年2006年12月2006年11月2006年10月2006年9月2006年8月2006年7月2006年6月2006年5月2006年4月2006年3月2006年2月2006年1月

2005年2005年12月2005年11月2005年10月2005年9月2005年8月2005年7月2005年6月2005年5月2005年4月2005年3月2005年2月2005年1月

2004年2004年12月2004年11月2004年10月2004年9月2004年8月2004年7月2004年6月2004年5月2004年4月2004年3月2004年2月2004年1月

2003年2003年12月2003年11月2003年10月2003年9月2003年8月2003年7月2003年6月2003年5月2003年4月2003年3月2003年2月2003年1月

2002年2002年12月2002年11月2002年10月2002年9月2002年8月2002年7月2002年6月2002年5月2002年4月2002年3月2002年2月2002年1月

2001年2001年12月2001年11月2001年10月2001年9月2001年8月2001年7月2001年6月2001年5月2001年4月2001年3月2001年2月2001年1月

2000年2000年12月2000年11月2000年10月2000年9月

トップに戻る

 

 

このページはFirefox3.0 と I.E.7にて動作確認されています。
e-mail address: info@arrobaspain.com
Copyright (c) 2000-2008@Spain all rights reserved.