いろいろなことがあった。 2005年を迎えて、いろいろなことがあり過ぎた。 元気でいてくれなくちゃ困る、そう願った友達がどこか遠くへ、二度と戻らないところへ逝ってしまった。 喧嘩しては笑って、喧嘩しては嫌いあって、また喧嘩する……。 スペインについて。 仕事について。プライベートについて。 いつだって別の意見を主張し合い、互いに折れなかった。 そうして嫌いあう部分がいっぱいあったはずなのに、なぜか別れ際にはいつも互いの将来について語り合った。 なぜか「次はいつ会う?」とまた会う日を探していた。たぶん、かけがえのない同志だった。
どうしてあんなこと言ったんだろう? どうしてあんな態度をとったんだろう? どうしてどうして……。 尽きない後悔でいっぱいだった1月。 ぽっかり空いてしまった心の穴がどうしても埋まらなかった。 謝りたい気持ちと怒りたい気持ち。 そのどちらも伝えられない現実を前に苦しかった。 私に何をして欲しい? そう何度も問いかけてみた。 もう居なくなってしまった彼女のために、私に何が出来るのかと考えれば考えるだけ無念さがつのった。
2月に入り、私は誕生日を迎えた。 これを機に気持ちを切り替えようと、急きょ友達を誘ってスペインレストランで飲んだ。 集まってくれたほとんどが彼女とも共通の友達だった。 みんな、仲間を亡くした現実をどう受け止めたらいいのか必死だった。 だから、みんなで一緒に立ち上がっていきたい、そう思った。
「ぷわーーーっと楽しくやろう!」
誕生日は本当に、そのとおりに楽しい夜となった。 ワインもボトルで10本以上空いた。 ワハハ、ガハハ。 久しぶりに心の底から笑いあって、友達っていいな! と心からそう思えた。 元気出していこー! おうー! ってな気持ちでいっぱいになった。 ありがとうーーーと大声で叫びたかった。
あの夜を境に、私のなかで何かが少し変わった。 具体的に何が変わったのかはわからない。 でも、彼女の事が少し吹っ切れた。 吹っ切れて、あらためて彼女をひきずった人生も悪くない、そう思えた。 ひきずって忘れないでいたいと思った。 彼女に教えられたこと、彼女の死が教えてくれたことを忘れたくない。
私はいま小さなアルバムを作っている。 彼女と過ごした10年もの歳月を思い出しながら。 きっと生きていたら、「その写真はいまいち!」などと憎まれ口を叩くに違いない。 編集長が睨んでいるぜ……そう思うと、アルバム作りもらくじゃない(笑)。 |