ちょっと前のわたしたち

【No.71】2月4日 Norie * 【No.72】2月11日 Sara
【No.73】2月19日 Taka * 【No.74】2月25日 ICHI

No.74
2月25日 ICHI(マドリード)

アーモンドの花 無店舗銀行というのか、インターネットバンクというのか、バーチャルバンクというのか。 今スペインでは 高金利をうたっている銀行が続々と進出してきている。

 金利はどこも似たようなもので、一つが上げると、他行も追随するという形ではあるが、それぞれ特色もあるようだ。 一週間か、一ヶ月か あるいは フォンドでいくか。 今はアクティボ・バンクの年利12%というのが最高なのかな。

 僕もその金利に誘われて、最近一つの銀行に参加してみたりした。 年利7%で 限度が6千ユーロまでという条件。 で、口座を開設してみるとそれまで何も宣伝していないのに、年利10%の金利商品があるという連絡が来る。

 どうせやるのならば、7%よりも10%の方がよい。 しかし、10%にするには今までとは別の資金を新たに入金しないといけないという。

 う〜む、最初から言ってくれれば7%の方は少な目にして、10%の方に多めに配分したのであるが・・・ 考えてみれば、この10%を目玉にして宣伝しないというのが、銀行としては商売なのだろうなぁ。

 だいたい、利益を高金利を目的にやることなのだから、10%と聞けば そりゃやらないわけにはいかない。(^^; ちょっと無理をしつつも、やっぱり新たに10%の預け入れの方にも資金を回して。

 なんか、あるだけの資金をすっかり銀行に吸い取られてしまったという気が。
 やけにちっちゃい欲ではあるが、欲に目がくらんで、うまくはめられてしまったかなと。(^^)


【写真説明】
マドリードで咲きはじめたアーモンドの花。

 

No.73
2月19日 Taka(日本)

 時間の流れは本当に速い。ついこの間、年が明けたのに1年の12分の1もアッという間に過ぎて、そしてもう2月も中旬だ。なんだかエスカレーターの上を走っていく人生を過ごしているみたい・・・。

 ところで先日とある調べごとをしていた途中で、蜜蜂の歴史うんちゃらについての文献を見つけました。けっこう興味深くて、その後インターネットやらなにやらで探しまわったんだけど、見れば見るほど、あれ? 知らなかったのは私だけ? なんてことがたくさん。皆さんはご存知かな? ハチミツの歴史をたどっていくと必ずスペインに行き当たること。

 私にとってのハチミツの歴史はエジプトのピラミッドってなイメージが勝手にあったんだけど、しっかりたどっていくと、地球上に存在するハチミツ採集の最も古い壁画の一つがスペインのバレンシア地方にあるアラーニャ洞窟なんだって。アラーニャと記述されていてもまだアルタニアの間違いでは? なんて何にも知らない私は勘違いも甚だしかったりするわけだけど、スペインってゆかりの地なわけね、ハチミツの。

 そう思って昔を思い出したら、けっこうスペインの友人たちはなめてましたハチミツ。風邪を引いてたときも、そのせいで喉が痛くなったときもなめてました。せっかくだからそういうこともっと商売に活かしたらいいのに、宣伝もしないから何にも知らなかったよ。ん、私だけか? まぁいいや。

 しかし、スペインにはハチミツ専門店なんてシャレたものあるんだろうか? フランスなどではちゃんとテイスティングもできるハチミツ専門店があったりするけどどうなんでしょう。日本に輸入されているスペインのハチミツではレモンの花をよく見かけるけど、アーモンドの花のハチミツなんてのがあったらちょっとなめてみたいものです。あるのかな? 意識して見たことがなかったけれど、あるなら欲しい。ああ、ウエルバを通過するときのアーモンドの花の香りを思い出しました。そろそろ春の到来だもんね。

 

No.72
2月11日 Sara(マドリード)

  “Flamenco日記
 2002年始まり、いきなりパソコン壊れて修理に出した。さて、1月は何をしようかって…そうそう、本職だった踊り手さん業に焦点を集中した。いきなり、頭と体と気持ちいっぱいにフラメンコで日にちが過ぎて行く。
と書くと爽やかだが、実は他には何もしていなかった…。

 “Guapa Ana”(美人のアナ
 1月はいつも、イギリスでフラメンコの先生をしている私の友人、“Guapa Ana”が踊りの勉強をしにやってくる時期。今年もやってきた。スペインはコルドバと、インドのハーフなので、誰が見ても文句のないGuapaなのだ。いつもの練習時間に1時間余計に彼女との練習時間をもうける。踊りのタイプも趣味も全く違うので面白い。顔もスタイルも違うけど…。

 “Mis Maestras”(私の先生陣
 現在、私の先生は3人。
 “Clara”クララは、今月はボストンでお仕事なので、クラスはお休み。フラメンコから、バレエ・ジャズと殆どの踊りをこなす彼女は、体の動かし方、回転の技術を良く教えてくれる。振り付けが斬新で面白い。
 “Issac”イサックは、クララの息子さん。ホアキン・グリロという、今、国内でもトップの踊り手さんの舞踊団も勤めた。クララが留守なので、代りに毎日テクニックのクラスを見てくれた。彼からは、同じ足音でも、こんなに違うのかというのを教わった。本物の音は違う。練習方法も全く違っていた。音が出ている、と言ってもらえるまで1ヶ月かかった。厳しいけど、ほんとは、今月22歳になったばかり。誕生日会にはディスコで踊りたがる普通の青年。
 “Marja”マルハは、40年近くタブラオに現役で踊っている。現場での“技”を 持った人だ。その技に惚れていたけど、自分がやろうとは思いつかなかった。でも、近づいて行ったら、教えてくれると。運がいいかもしれない。去年の暮れからいきなり彼女との練習が増えた。帰り道がほんの20分間一緒で、毎日何か話して帰るのが最初は緊張したけれど、実は楽しみに変わってきた。40年近く現場で毎日踊っている人だ。(休みは週に1日だけですって!)彼女の言葉を思い出して友人に電話で知らせる毎日だ。言葉の重みと経験が違う。

 “Flamenco達
 粋の良いフラメンコ達のコンサートも印象に残った。毎年マドリードのサルスエラ劇場で3日間、この時期フラメンコのコンサートが行なわれる。今年は、初日の踊りにホアキン・グリロ。2日目の歌の日は、カルメン・リナーレス。3日目のギターはトマティート。私はそのうち、2日間鑑賞。
 “ホアキン・グリロ”の踊りは完璧の粋に達している。上半身なんて微動打にしない。フラメンコの代表的なナンバーを踊っていく1作目より、今回の2作目は、男と女の愛がテーマで、一般的にはちょっと解りにくい作品らしいけど、私個人としては、今年最初の印象的な作品となった。バックのミュージシャンも音楽も良かった。
 “トマティート”は、生き生きしていた。ギターが上手いのはもともと。 伝説的になっている歌い手、カマロンの伴奏をずっとやってきたトマティートは、彼が亡くなってから、いくら上手く弾いても、魂が抜けたみたいだった。久しぶりに、楽しく音楽を一緒にやる仲間達を見つけたような感じで、とても良い表情で弾いていた。これは、コンサートが終わった後、特にフラメンコは普段見ない、スペインに30年程住んでいらっしゃる方の感想をお借りして書いていますが、私も全く同感です。
 もう一つおまけに、“El Guito”エル・グイトも今月は見た。ベテランの男性舞踊手だ。若い頃から、振り付けも踊り方も変わらないそうだ。ビデオや映画ではよく見ていたが、実際に見たのは、実は初めて。やはり名前があるだけはある。作品自体は好きではなかったけれど、本物は見ておくべきだ。

 “Adios, Ana Guapa”(Anaが帰る
 明日、Anaはイギリスに帰る。だから今日は夕食を一緒に食べた。彼女はイギリス時間で生活しているから、普段の夕食は7時くらい。10時に食べる私とは、普段はほとんど時間が合わない。次に来る時は、どこかで一緒に踊ろうと約束した。
 明日は長い1日。朝、Anaを見送ったらレッスン。夜は12時からイサック先生が踊るので、お手伝い。終わるのは夜3時くらい?それから、打ち上げに行って…それで、週末はバルセロナに行こうと思ってる。寝ないで友人の車に乗って連れて行ってもらう予定。くわばら、くわばら。

Sara Ayako Ishikawa

 

No.71
2月4日 Norie(バリャドリード)

  犬を飼い始めて2ヶ月半が過ぎた。計画段階からインターネットで犬関係のサイトをよく見ていたのだけど、甘噛みで困っている最中、「少しずつ覚えてみんなに愛されるようになろうね。」と書いてある成長日記を読んで、あぁわたしもこんな風になりたいねぇと思ったものだ。

 が、現実は厳しい。犬が起きているときはコワーイ声で「NO!」の連発。

  散歩をして、トイレの掃除をして、やっと眠ったから落ち着いて仕事をと思うとカリカリ変な音がする。・・・それは電話線です。(涙)大事なものをイタズラされないように見張っているうち、あっという間に一日が終わる。仔犬はほとんど眠っているはずなのに、そういえば最近、落ち着いてテレビさえ見ていない。

 家で仕事をしているわたしたちは、はっきり言って犬にふりまわされてバールでのんびりすることもしなくなってしまった。トイレの回数が多いから、新聞は急いで読んでるし、テレビのニュースもじっくり見ないし、世間話もしないんじゃあ、世の中の動きがわかるわけがない。スペイン語もますます下手っぴいになってきたような気がする。

 犬は日に日に体だけ大きくなるんだけど、まだまだしつけも出来ていなくて知り合いを見かけると、ぐんぐん引き綱をひっぱってしまう。特に近所の小学生を見つけると嬉しくてくるくる回ってしまうのだ。そうなると全くコントロールが効かない。オスワリ!と低い声で何度か叱ると、その子が「風が吹いてるからじゃない? 音楽みたいだから踊っちゃうんだよ。」と、詩的なことを言ってくれる。

 その子は、友だちが何度も呼んでいるのに、うちの犬と遊びたくて行かないから、また一緒に遊ぶ約束をしてようやく別れる。「その時さぁ、中国語教えてね!」と叫びながら走って行ったけど、たぶん「オスワリ」とか「マテ」とか覚えたいんだろうなぁ。そういえば、さっきから「オスエリ!」って叫んでいた。

 こういう日は優しい気持ちになれるんだけど、我が家目前で座り込んだと思ったらウンチ。ノーリードでもご主人の側をピッタリ歩いてたり、ぴゅっと口笛を吹くと戻ってきたり、バールの前でじぃっとフセで待っている近所の犬たちを思い出しながら、ほかほか湯気がたってるウンチを片付けて、ふかーいため息をつく今日この頃。

 

 

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