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空のオリンピック in SPAIN
2001年初夏のスペイン、アンダルシアで空のオリンピックが開催されている。
気球・パラグライダー・ハンググライダー・モーターパラグライダー・グライダー・曲技飛行等、7種目以上の種目の世界の空のバトルという素敵な企画。
21世紀の新しいスポーツの決戦の場所にスペインが選ばれたのである。
私が趣味で飛んでいるパラグライダーの知人を通して声をかけていただき、ハンググライダーの日本チームのサポートをさせて頂いている。
世界30ヶ国以上のトップパイロット、約200人がカディスのアルゴドナレスという村に集結した。
決戦は6月16日の開会式から2週間、7月1日のヘレスでの総合閉会式まで。
開会式は華やか、和やか。流石、アンダルシアの村。
世界各国の選手が国旗を持って行進する姿に、ビールを片手にやんや、やんやの応援の言葉を投げかけてくれた。
日本メンバーは、10名のトップパイロット。
私も日本のトップのパイロットと同じユニフォームを着せて頂いての行進は、とても鼻が高くなってしまった。選手同士も各国の言葉で声を掛け合い、インターナショナルだ。
そう、こうでなくちゃ。
しかし。
試合が始まると、楽しいだのなんだのとは、言ってられなくなった。
華やかな世界戦の舞台裏を見る。
毎日の選手のタイムスケジュールはかなり厳しい。
チームの動きは朝8時半には始まる。
戦うにはしっかり朝食を。そのあとのミーティング、機体の調整、テイクオフへの登山、試合のコースの発表、そして、実際の競技、選手の回収、大会本部への報告、そして、夜の食事をしながらのミーティングが終わる頃はもう夜の12時はとうに過ぎている。
そのあと、次の日の支度、シャワーを浴びると、皆きっと崩れる様にベットに入っているのだろう。
チームリーダーや、取材の方、選手の中にもそれからパソコンに向かい、日本に向けて毎日報告を送っている方々もいる。
ここはアンダルシア。日中はずっと35度以上の中での作業が続く。
これがかなりの体力を消耗させるのだ。
日射病で倒れた選手も見かけた。世界のトップレベルの選手が…。
気候も、食事も、言葉も違う国で、空で戦うのだ。
まかり間違えば。接触事故や風の悪戯で怪我、命までも落としかねない。
相当の精神力、集中力がいるのだろう。
前半1週間で、捻挫1名、擦傷の重症が1名。
あと、1週間残っている。折り返し地点だ。
始めは出だしも好調だった。クラス2の選手達はゴールを決め、世界の総合3位だった。
それが、3日め、4日目と、下降気味。
選手の顔にちょっと疲れが隠しきれない。
いつも良く食べる若い選手も、
“あれ?食事が喉に通らないなっ。でも食べなくちゃ体力落ちちゃうしな”って言いながら、食べてる。
うわっ。っと思った。
スペインの食事は美味しいと思う。でも、疲れた勇者達は、お茶漬けをさらさらしたいのだろうな。
お味噌汁が飲みたいのだろうな。
でも、ここには無い。
歯痒い気持ちになるけど。なら、なるべく好きなものを食べてもらおう。
塩分の少な目のレストランを探そう。
そんな中で、私なんて、ミスをしてしまったりする。
回収中に焦って方角を間違えたり、選手の名前を間違えた。
足を引っ張ってしまった。
まだ1週間ある。折り返し地点だ。
選手は、全員実力がある。調子が出ないだけなのだ。
私はここでもう一度、気を引き締め、選手がスムーズに実力を出せるように
頑張って行きたい。
日本からも、是非、エールを送って下さいね。
日本チームのメンバーの名前を書いておきます。
チームリーダー 内田さん
選手
大門選手・外村選手・峰岸選手・氏家選手・太田選手・平林選手(クラス1)、板垣選手・古坂選手・大沼選手・境線選手(クラス2)
ジャーナリスト 松田さん
プラス、石川と、氏家選手の奥様と4歳の長男、かいと君の応援を含め、計15人で大会の行われているアルゴドナレスの隣り村、サアラ・デ・ラ・シエラ(ZAHARA DE LA SIERRA)という、大変美しく、伝統的であり、かわいい村に滞在しております。この村の事や、大変快適に過ごしているHotel、アルコス・デ・ラ・ビジャ(ARCOS DE LA VILLA)については、また、別の機会に是非、レポートをしたいと思います。
Sara Ayako Ishikawa
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