映 画 案 内

●●● 2001年の作品紹介 ●●●

Luci'a y el sexo (2001年8月) 監督: Julio Medem
出演: Paz Vega, Trista'n Ulloa, Najwa Nimri, Javier Ca'mara, Daniel Freire

SON DE MAR (2001年6月) 監督: Bigas Luna
出演: Jordi Molla', Leonor Watling, Eduard Ferna'ndez, Sergio Caballero, Neus Agullo', Pep Corte's

Torrente 2: Misio'n en Marbella (2001年3月) 監督: Santiago Segura
出演: Santiago Segura, Gabino Diego, Tony Leblanc, Jose' Luis Moreno, Ine's Sastre, Arturo Valls, Juanito Navarro, Eloi Yebra, Rosanna Walls, Carolina Bona, Paloma Cela

NO TE FALLARE' (2001年3月) 監督: Manuel Ri'os San Marti'n
出演: Eva Santolaria, Antonio Hortelano, Fernando Guille'n Cuervo

ANITA NO PIERDE EL TREN (2001年1月) 監督: Ventura Pons
出演: Rosa Mari'a Sarda', Jose' Coronado, Mari'a Barranco, Jordi Dauder

 

Luci'a y el sexo  

Luci'a y el sexo(ルシア・イ・エル・セクソ)
監督・脚本:フリオ・メデム
上映時間:127分
出演: パス・ベガ、トリスタン・ウジョア、ナイワ・ニムリ、ダニエル・フレ
イレ、ハビエル・カマラ
カテゴリー:ドラマ

<あらすじ>

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  ルシアはマドリード中心街のとあるレストランで働くウエイトレス。 ある夜、不安を胸に帰宅すると、6年間一緒に暮してきた作家で恋人のロレンソが失踪していた。それをきっかけに、ルシアは、ロレンソが以前過ごしたことがあるという、地中海の小島へと向かう。

 ただただ、大地と空と海と風と、そして太陽があるだけのその島で、ルシアは、ロレンソと自分との関係を見つめ、ロレンソの過去の秘密を徐々に知らされていくこととなる。 彼が書いた小説の謎ときを目の当たりに見るように…。
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luci'a y el sexo1

<コメント>

 よくある話のようで、そうでないのがこのメデム監督作品である。 今回の作品もその例に漏れず、愛する者を失った人間の自分探しの旅というお決まりのストーリーに、主人公やそれを取り囲む登場人物達の性生活、あり得ないようなエピソードを混ぜ合わせ、独特の仕上がりとなっている。

 作品全体を通して象徴に溢れているのも気になるところ。 太陽、月、灯台、人 魚、光、大地に空いた穴、そして海…。 登場人物の名前だってそうだ。ルシアという名前はスペイン語で光を意味する LUZ から来ている。 彼女はロレンソにとっては[昼の光]のような存在だ。 そして、ロレンソがルシアに会う前、一夜の激しい夜を過ごした相手、エレナ(ギリシャ語でたいまつを意味する Helene が語源)。ストーリーの重要なポイントを占める彼女は[夜の火の光]。 ロレンソという名前はしばしば[太陽]の意で使われるし、ロレンソにとってのもうひとりのキー・パーソンであるルナはその言葉の意味する通り[月]。

 こうして見るとはっきりして来るのは、光の存在だろう。 光に満ちている。 特 にルシアが島へ渡ってからは、映像も普通よりもずっと白っぽいものにして、光の存在感を際立たせているのではないだろうか。 そこには、前作『ANA + OTTO(原題:Los Amantes del Ci'rculo Polar)』の救いようのない悲劇的な終わり方、同じ光でも白夜の雪が反射する光とは正反対の物を作ろうとする監督の意図が感じられる。 相変わらず独白も多く、悲劇的要素もあるが、クスッと笑わせるシーンも折り込んで、絶望は余り感じさせない。

 映像的なものにばかり触れて申し訳ないが、もうひとつの重要な要素である海。 これは映画の冒頭から、その美しさを思いっきり見せつけてくれる。 メデム作品では、前作は雪の降り積もった北極圏の白い大地と空、前々作『ティエラ(原題:Tierra)』では土と緑の農耕地と空の組み合わせが印象的だったが、今作では海が登場した。 まるで、空の反影とも思える海、月も太陽も、昼も夜も映し出す海。登場人物達は、その海のそばで、おさまるところにおさまっていく。

luci'a y el sexo 詩的なストーリー展開とその斬新さという点では裏切らない今作だが、個人的 に残念だったのは、大きなテーマである「性 (el sexo)」の部分を最大限に生かせていないところだ。 確かに、大胆な描写でありながら(映画館ではざわめきが起こるシーンもあった!)ポルノになっていない点は素晴らしいと思うのだが、その「性」の部分の主人公への影響が、なんだかぼんやりしている。 どういう意図でこのテーマをタイトルにまでして大きく扱ったのかがぼやけているのだ。 監督本人は「ストーリの原動力」と表現しているのだが、どうにも尻切れとんぼな感がある。 このテーマを扱うことが監督の冒険あるいは挑戦だったのではないか、とも思えてくる。

 俳優陣には、今後スペイン映画界を支えて行ってくれるであろう若手人材を惜し気もなく多用していて頼もしく感じた。 ルシア役のパス・ベガは豊胸手術までしてこの仕事に臨んだという。 特別出演という感のあるエレナ・アナヤ(ベレン役)も、ポルノ女優の母の愛人と関係を持ってしまうという難しい役をよくこなしている。 最近映画にTVに引っ張りだこのトリスタン・ウジョア(ロレンソ役)も、この大作で私の予想以上の演技を披露してくれた。 相変わらずエレナ役のナイワ・ニムリの存在感が大きすぎて、他の役者をちょっと喰ってしまっているようだが、これまでの作品よりはずっと抑えた演技で、余り気にならずに最後まで観れた。

 個人的には『Tierra』の方が作品として上だと思うのだが、監督自身、自分がこれまで造り上げた人物の中で、ルシアを最も愛していると公言していることだし、メデム・ファンには観て欲しい、感想を聞かせて欲しい作品だ。

reiko  

   
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son de mar  

Son de Mar(ソン・デ・マール)
監督:ビガス・ルナ
原作:マヌエル・ビセント「ソン・デ・マール」
上映時間:102分
出演: ジョルディ・モジャ、レオノール・ワトリング
カテゴリー: ドラマ

<あらすじ>

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 ウリセスは地中海沿いの町へ高校の文学教師としてやってくる。 海と共に存在するようなこの町でマルティナに出会い、彼女に一目ぼれする。 マルティナはウリセスの語る詩に酔うように心を奪われた。 2人は恋に落ち、結婚する。子供も生まれ、幸せにそうに見えたある日、ウリセスは釣りに出かけそのまま帰らなかった。

 マルティナは以前から彼女に好意を寄せていた町の実業家、シエラと結婚する。 シエラの豪邸で過ごす贅沢な毎日。 しかしある日突然、ウリセスは帰ってくる。 死んだはずのウリセスが。 ウリセスはマルティナにすがる。「君のことが忘れられず、広い大洋を渡ってきた。」再び2人は強く引かれ合う。シエラに隠れた秘密の場所で逢いつづけるが、やがてそれはシエラに発覚し、彼の怒りをかった2人に訪れる最後は...
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son de mar

 ビガス・ルナ監督はよくよくスペインの観光資源キャンペーンに貢献しているな、と思う。

 有名どころは「ハモン・ハモン」のイメージに使われた牛だろう。 今度のテーマは地中海だ。

 主役の2人を引き合わせたのも、途中で引き裂いたのも、最後を迎えるのも海。 主役のマルティナは「君の胸は海を思い起こさせる」とウリセスが言うように海を感じさせる。

 そして2人が愛を確かめあうときに常にウリセスがささやく詩。 言葉で、映像で、音で全編を通して海を感じさせる。 この映画で大々的にプロモーションされるもう1つの大きな主役「地中海」。

 またビガス・ルナ監督はエッチな映像が得意だ。 セクシュアルというより、エッチ。 強烈な印象を残す映像を作るのがうまい。 ここでも、マルティナがソファに寝そべってオレンジをすする映像、洗濯ばさみを口にくわえて下着を干す映像など、インパクト大。

 この映画のポスターに使われているシーンも海をバックに全裸の2人が横たわるもの。

 主役の2人については、好印象大。 マルティナ役のレオノール・ワトリングは私にとっては今までほとんど印象になかった女優。 でも、整った顔立ちにインパクトのあるボディ、ゆったりとしたナチュラルな包容力とでもいうのか2人の男性に愛される女性を魅力的に演じていると思う。

 それと、私のお気に入りはなんといってもジョルディ・モジャ。 「女性を不幸のどん底に落とし込みそうだが、とても魅力的な男性の役」っていうのがこれほど似合う人もいないだろうな、と思う。 この映画でも勝手に自由を求めて無いものねだりをして妻子を捨てて消え去った後、5年後にふらりと帰ってくる、どうしようもない男。 でもブルーグレイの瞳はとても魅力的。 彼が出るだけで映画の得点を上げてしまう、見たいと思わせてくれるような俳優さんは私にとっては、かなり珍しい。

 この映画は同名の小説の映画化。 主役のウリセスが文学青年であることからも小説からの抜粋(だと思う。 失礼、未読です)と思われる2人のテーマのフレーズが繰り返し紹介され、原作の小説を尊重している様子が感じられる。 このフレーズは物語のエッセンスを語っていると言ってもよい美しいフレーズだ。 しかしながら、ビガス監督作品、よいのだけれど、いつもちょっぴり期待を裏切られる、と言っては失礼か..

かおる  

   
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Torrente 2: Misio'n en Marbella  

Torrente 2: Misio'n en Marbella (トレンテ2:ミッション・イン・マルベジャ)
監督 サンティアゴ・セグラ
上映時間 98分
出演 サンティアゴ・セグラ、ガビノ・ディエゴ、トニィ・レブランク、イネス・ サストレ
カテゴリー:コメディ
公式サイト: http://www.torrente-2.com/


<あらすじ>

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 大金を手に入れたトレンテは豪遊するためにマルベジャへ赴く。 しかし、カジノであっという間に全財産を使い果たし元の木阿弥。 生活費を稼ぐために探偵事務所を開く。 しかし、やることと言ったらひったくり、たかり、詐欺、盗擦とここでもトレンテ節炸裂。 そのトレンテがマルベジャの街全体を巻き込む身代金事件に巻き込まれていく。

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トレンテ2

 これまでスペインのアカデミー、ゴヤ賞三部門を受賞した超個性派俳優サンティアゴ・セグラが「タイタニック」に次ぐ興行成績をスペインで収めた「トレンテ」の続編をひっさげて帰ってきた。 これを期待せずにいられようか。

 ぜい肉たっぷりの巨体を揺らし、「007」のオープニングをそのままパロディ化したオープニングをお腹いっぱい披露して映画は始まる。 マルベジャ市にミサイルの照準を合わせ、市長に対して莫大な身代金を要求する国際テロ組織、それを追うCIAとの攻防。 そこに地元ギャングが絡んできてストーリーは展開する。 これだけ読むとまさに007そのものなのだが、トレンテは偽警官でファシストで熱狂的なアトレティコ・デ・マドリードファンと文字どおりのアンチ・ヒーローなんだからかっこいいスパイ映画を期待してもらうと困る。 実際、トレンテはなにもしないままマルベジャの街を救うのだ。

 この映画は一言で形容すると「クソ映画」。 しかし、僕はこの「クソ映画」という表現を最大限の敬意をもって使うことにする。 こんな映画は作ろうとしても簡単に作れるもんじゃないからだ。 なにもかもが飛んでもない。 ただひたすら悪趣味を追求したような本作品はスペインならではのグロテスクさがある。 しかし、その悪趣味も笑いを誘う絶妙の一線を保っている。 拒否反応を引き起こす寸前の微妙なバランスの上に成立しているのだ。

 映画館を出たときのあの形容しがたい感情。 「なんだったんだ、これは・・・」言葉をなくす一瞬。 ただ呆然と「前作を越えるクソ映画だったな」と思うのと同時に「やっぱり面白かったな」とひとり苦笑する自分がいた。

 確かに第一作のときのような衝撃はない。 トレンテの強烈なキャラクターは既に観客の想像の範囲にある。 その意味において第一作を越えられなかったと言えるかもしれない。 しかし、大きな期待を胸に映画館に赴く観客が期待しているのはストーリーそのものじゃなくてトレンテの飛んでもないキャラクターのはず。 その点、この続編は期待したものを十分に与えてくれる。 多くのスペイン人が喝采を送るアンチ・ヒーローに度肝を抜かれるのもまた一興なのである。

 蛇足になるがこの映画の公式サイト、かなり面白い。 一見の価値あり!

 Kenji 

   
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NO TE FALLARE'  

NO TE FALLARE'
監督 マヌエル・リオス・サン・マルティン
上映時間 115分
出演 エバ・サントラリア、アントニオ・オルテラノ、フェルナンド・ギジェン・クエルボ
カテゴリー:アクション


<あらすじ>

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 「ずっと変わらないでいるって約束しよう!!」こんな、ちょっと照れくさい言葉が映画のキーワードになっている青春映画。 映画は、主人公たちの卒業式のシーンから始まる。 その後、仲良しグループの彼らは海岸に出かけ、岸壁から突き出した、ぞっとするほど高い展望台のような古い橋を見つけ、「ずっと変わらない約束」のあと、誰よりも怖れを知らないキミが初めに飛び込む。

 次のシーンは3年後。 あれほど「ずっと変わらない。 いつも一緒にいよう。」と約束したのに、時間は無常に流れて、それぞれの違う人生を歩んでいる彼ら。

 学生時代、キミの恋人だったバジェは、大型ディスコでダンサーとしてアルバイトをしている。 ある日、いつものようにセクシーな衣装で踊っていたバジェの体をしつこく触ろうとする中年男が現れ、気の強いバジェは彼を蹴り上げてしまう。 この事件をきっかけに、「海岸のアクシデント」以来、別れてしまったバジェとキミが、コカイン密売が絡んだマフィアの闘争に巻き込まれ・・・

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No te fallare'

 バジェは、アルバイト先のディスコ経営者で、画家でもあるライの恋人となるのだが、ライにプレゼントされたドレスを着けた途端、すっかり大人の女性に変貌。 彼女は、決して裕福ではない、両親が小うるさく娘の言動に口を出すような、ごく一般的な家庭で育ち、対照的にライは、大きな窓ガラスから夜景が一望できる超高級アパートに住んでいる。 間接照明の当たる、ずらっと並んだ衣装棚。 ステンドグラスみたいな仕切りのバスルーム・・・。

 ぽいっと小粋なオープンカーをプレゼントしてくれたり、バジェにとってはまったく別世界の人。 大金持ちの世界を垣間見るバジェは、それでも同窓会で再会したキミへの未練がたっぷり。 金持ちの大人の世界に馴染みきれないバジェは、キミに助けを求めるが、キミ自身、大人にはなりきれていないため、そんなバジェを最初は持て余してしまう。 バジェは自分自身の葛藤を、キミの抱擁力のなさに責任転嫁し、キミの現在の恋人にあてつけのような仕草をしたり、ライのプレゼントのオープンカーにキミを乗せて暴走したり。 昔の友人たちも、そんなバジェを持て余し気味。

 子どもと大人の間の微妙な年頃、大衆的な日常生活と大金持ちの特殊な世界を、アクションシーンも多用して、甘いだけの描き方で終わっていないところに好感が持てる。 ただ「ずっと変わらない、という約束」というキーワードの多用は、大人になってしまったわたしには多少くすぐったい思いがした。 恋愛真っ最中の高校生くらいで、大人になることへの憧れと不安を抱いた世代なら、もっと違う感じ方をするのかもしれない。

 テレビ番組に出ている俳優陣が、この映画にたくさん出演しているのだが、こういう形はスペインでは割りとめずらしい。 Farmacia de guardia という大ヒットしたテレビドラマの子役としても有名なフリアン・ゴンサレスが難しい役を非常にうまくこなしている。 バジェ役のエバ・サントラリアは、気が強い女性役、ということもあったのだろうが、あの目の強さと存在感はタダモノではないような。 今後が楽しみな女優の一人かも!?

 

 Norie 

   
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ANITA NO PIERDE EL TREN  

ANITA NO PIERDE EL TREN タイトル邦訳(アニータは列車を逃さない)
監督 ベントゥラ・ポンス
上映時間 90分
出演 ロサ・マリア・サルダー、ホセ・コロナド、マリア・バランコ
カテゴリー:コメディ


<あらすじ>

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 アニータはもう30年以上、文字通り落ちぶれた映画館の切符売り場で働いている。 その職場も近代的な映画館にするために取り壊され、年増のアニータは「定年前倒し」という体のいい方法で首切りにあってしまう。

 当てもないのに、毎日家を出かけるアニータが何とはなしに足を向けてしまうのは元の職場があった建設現場。 毎日訪れるうちにアニータは現場で働く1人の掘削労働者、アントニオと知り合う。 20歳も年下の彼の存在にアニータはときめきを隠せない。 1日の工事が終わったあと、事務所代わりのトレーラーハウスの暗闇で、二人の逢い引きは毎日のように続く。 彼は既婚者で、それを隠しもしなかった。

 そんな日が続くなか、アントニオの工事現場での仕事も終了、アニータは50才を迎えようとしていた。
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Anita no pierde el tren.jpg

 アニータは特別に技能があるわけでもなし、美人でも無し、とくに取り柄というものはなにもない。 職を失った上に、人生の伴侶ももうとっくに帰らぬ人。 そんな壮年期を迎えようとしている一人暮しのさえない女性に降って沸いたような情事。 しかもお相手はすごく年下、妻子持ち。 お互いにこれが恋愛というものではなく、単に一過性の出来事であることは充分承知している。 二人の将来なんてありえない。 夢の中だったみたいなアントニオとの出会いと別れだけれど、50才という半世紀を生きたアニータにはそれが第二の人生を始めるためのきっかけ。 年をとったおばちゃんでも、恋してもいいじゃない。 チャンスがあれば見逃さないで。 30年以上も繰り返してきたマンネリの生活は過去のもの。 これからは新しい人生が待っている。 その出発をアニータは一人で祝う。

 このちょっとトウの立った恋愛物語をコミカルに描いているところなんかはスペインらしい映画だな、と思う。 ちょっとしょぼくれた人生に対して、笑いをとりながらも優しさでつつむようなエールが感じられる。 「誰にでも、50才は来るのよ」と年下の女友達にささやくアニータ。 そう、あなたにも、私にもやってくる。取り柄がなくったって、平平凡凡であっても、それぞれの人生にいろんなチャンスはやってくる。 人生を楽しむために、あなたのもとにやってくる列車に乗り遅れないで。 年齢なんて関係ない。 ときめきがあってもいいじゃない。 泣いても笑っても、それが人生というもの。

 こんな年で恋しちゃうなんて、と自分を持て余してパニックになったり、おどおどしたり、心ぼそくなったり、どきどきしたり、ノー天気だったり、というかわいいおばちゃんをロサ・マリア・サルダーがうまく演じている。 彼女は舞台経験が豊富な女優さんですが、映画も独白が多い演劇仕立てのような喜劇に仕上がっています。

 

かおる 

   
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