「プレステージ号の重油流出事故のニュース」 (2002年11月30日)
(新聞による発表) |
ア・コルーニャに出向中のSEO/BirdLife(スペイン鳥類学協会)の鳥類学者たちの見積もりでは、死亡もしくはそれに近い状態の鳥類の数は1万から1万5000例になるとのことである。 本日までに海岸に打ち上げられた亡骸(その数約300体)を収容しただけで、岩の多い地域や断崖、沖合などは作業の難しさのため、まだ調査が行われていない。 統計が示すところでは、救助センターに重油まみれの鳥が一羽運び込まれるのに対して五羽が容易に近寄れない場所で死んでいることになる。その上、死亡する鳥類が日に日に増えている。つまり、現在保護している鳥類も相当数が保護体制が十分でないがゆえに死亡しつつある。 最も危機に瀕しているのはウミガラス(スペイン語 Arao Comu'n(Uria aalge))で、スペインでは死の海岸(訳者注:コスタ・デ・ラ・ムエルテ。ガリシア地方の海岸の名前)にあるビラノ岬とシサルガ諸島の2ヶ所(共に欧州共同体のNatura 2000という ネットワークに入っている地域である)に生息するのみである。 すでに18羽のウミガラスの死亡が確認され、死亡した鳥の多くがこのスペインの限られた集落に属していた5から11の雄雌のカップルであったと見られているため、これによりスペインにおいてこの鳥が絶滅する可能性がある。 Seo/BirdLife(スペイン鳥類学協会)のボランティアたちは海の鳥たちへの今後の影響を心配して、まもなく到達する新たな汚染流出物を不安な面持ちで待つばかりである。 そんな中でこの週末中に志願兵をさらに派遣することが決まり、参加者たちはすでに海岸の監視を開始している。 注:救助センターにて死亡あるいは手当を受けている鳥類の数を表した表はこちらを参照。 連絡先:
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