「プレステージ号の重油流出事故のニュース」 (2002年11月21日)
(新聞による発表)
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エリカ号による災害(1999年仏沖)や、現在のプレステージ号の災害は、海上交通の安全性、特に石油運搬に対する社会の憤慨を引き起こした。 結果として欧州連合は、IMO(International Marine Organization、国際海事機関)の指導と標準をいくつか上回る形で、海上安全の欧州規定を強化し、歩調をあわせる必要性を認識した。 これらの体策はエリカパッケージ(欧州の海洋規制)として知られており、緊急対応(エリカパッケージT)と長期対策(エリカパッケージU)に分けられる。 欧州委員会の上位責任者らによるラ・コルーニャ視察に際して、SEO/BirdLife(スペイン鳥類学協会)は以下のことを要求した。
石油事故は一度起こってしまったら、軽減することの不可能な深刻な影響をもたらす。 汚染流出の抑制、もしくは重油まみれの鳥の処置には多額の費用がかかり、環境への影響が関係しているという点でかろうじて有益なものである。 また、海洋生態システムと地域経済は回復するのに何年もかかる。これらの大被害を防止するために早急な対策をとることが必要である。それは、海上交通の十分な法律によって達成されるだろう。 プレステージ号の流出重油による環境への影響は、環境省により42億ユーロ(仮)と見積もられた。 しかし、これは海岸回復の費用でしかない。生態システムの環境全体の費用は、経済的な見積もりが難しい。 ガリシア自然ネットワーク2000の中で非常に重要な区域である、モルテ海岸(la
Costa da Morte:11,885ヘクタール)とコルベード多湿コンビナート(el Complejo Humedo de Corrubedo:9,302ヘクタール)は、今回ほぼ初めて、このような大変深刻な影響を受けた。モルテ海岸には愛鳥家のための様々な自然地域がある。 特に、シサルガス諸島(Islas
Sisargas)、ビラン岬(el Cabo Vilan:危機に瀕する、ウミカラスAraosと3指カモメGaviotas tridactilas
のスペイン最後の二つの群れの生息地)、タラバ潟(la Laguna de Traba)、バルダイオ低湿地(las Marismas de
Baldaio)、インスア入り江(la Ensenada da Insua)などだ。 それらとは別に、漁業・観光で失われた経済資源と海上救助作業の費用は、100億ユーロ以上である。 ラ・コルーニャ、2002年11月20日 |
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