「プレステージ号の重油流出事故のニュース」 (2002年11月19日)
(新聞による発表)
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ガリシア沿岸に生息する鳥にとって重要な7つのエリアのうちの一つが、重油に覆われており、他の3つも大変危険な状態である。 一年のうちこの時期、大西洋と地中海から18種類の渡り鳥がガリシア沿岸へとやって来る。 食糧が豊富であるため、嵐の時には治まるまでガリシアに留まる。 SEO/BirdLife(スペイン鳥類学協会)は、これらの鳥を海岸から見つけ出すことは難しいが、多数の鳥が荒れた海の汚染の影響を受ける可能性があると見ている。 大災害エリアにいる海洋鳥の元の生息地は以下のとおり。
ガリシアには、イベリア半島にいるオオハシウミガラス(Arao Comun)の最後の群れが生息している。 オオハシウミガラスは事実上、絶滅亜種である。 さらに、イギリスとフランスのウミガラスも避寒と季節移動の間ガリシアにやってくる。 また、豊富な食料を求めてこれらの海へやってくる、ミズナギドリ(pardelas)、ウミツバメ(petreles)、シロオオツカドリ(alcatraces)、pagalos、charranes、カモメ(gaviotas)、カワウ(cormoranes)のような他の幾千もの海洋鳥も一緒だ。 この時期、普通なら何万匹ものシロオオツカドリの横断が毎日観測される。 それらの鳥の全てが現在、災害エリアにおり、最新データによると、重油により無数の鳥たちが死亡しただろうと指摘される。
残念ながら、生きている状態で救出され回復センターに運ばれても、その多くは重症を負ったために、生き長らえない。 影響を受けた鳥の個体数が回復するには、何年もかかるだろう。 漁業・観光分野への経済インパクトもすさまじい。 このような大災害を防止するために動く必要性がはっきりした。海上交通における適切な法整備によって達成できるだろう。 さらにSEO/BirdLifeは、汚染流出によって影響を受けた地域の一掃作業にかかる費用の経済補てんを保障する、環境責任に関する欧州幹部の設置を要求した。
10,000トンの原油が流出、欧州で大変重要な海洋鳥の巣造りエリアの一つに大きな汚染を引き起こした。 44,000種、120,000〜300,000の鳥が死んだ。 この生態への大災害よる費用は108億ユーロだったと考えられている。 そのうち、23〜30.5億は海岸と鳥の重油除去に、19億は漁業分野、30.5億は観光分野に費やされた。 注: ・シエス諸島(Islas Cies):カモメ(Gaviota Patiamarilla)の世界で最も大きな群れのひとつであり、羽冠カワウ(Cormoran Monudo)の欧州最大の群れ。 イベリア半島のウミカラス(Arao Iberico、ほとんど絶滅状態)も生息。 ・オンス諸島(Islas Ons):羽冠カワウとカモメにとって重要。 イベリア半島のウミカラスが臨時繁殖する。 ・アロサ(グロベ)河口(Ria de Arosa O Grove): 水鳥(aves acuaticas)、サギ(garzas)、ヘラサギ(espatulas)、カモメ(gaviotas)にとって越冬と移動の際の最重エリア。 ・死の海岸北部(Costa de la Muerte):海洋鳥の繁殖と、海洋鳥、水鳥、aves paseriformesの移動と越冬の重要エリア。イベリア半島のウミカラスの最後の繁殖の群れ、また3指カモメ(Gaviota Tridactila)の最後2つの繁殖の群れがある。
・バレアレスのミズナギドリ(Pardela Balear):大陸近くに生息 ・ピチョネタ・ミズナギドリ(Pardela Pichoneta):沖により頻繁に生息 ・Paino Europeo:沖で頻繁に生息 ・シロカツオドリ(Alcatraz):一般的に沖と海岸に生息 ・羽冠カワウ(Cormoran Monudo):大陸近くで生息することが多い ・オオハシウミガラス(Arao Comun):一般的に沖に生息、スペインの二つの群れが唯一の生殖場所 ・オオハシウミガラス(Alca):一般的に沖に生息、スペインの二つの群れが唯一の生殖場所 ・ニシツノメドリ(Frailecillo):沖に生息
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